履歴書は、応募者の選考結果を左右する重要な書類です。
内容はもちろんですが、写真にも気を配らなければなりません。
ところで、皆さんは履歴書写真の正しい撮り方をご存知でしょうか。
今回は、履歴書写真のルールや注意すべきポイントなどについて解説します。
最後まで読んでいただくと、履歴書写真に対する理解が深まります。
この記事を参考に、履歴書写真を完璧に仕上げ、就職活動を成功に導きましょう。
履歴書写真の重要性
履歴書写真は、応募者の第一印象を決定づける重要な要素です。
最初に得た情報が後の判断や印象に強い影響を与える「初頭効果」という心理効果が提唱されるほど重要視されています。
印象の良い履歴書写真は、面接官に対して応募者の真剣さや誠実さをしめせるでしょう。
逆に、不適切な写真は悪印象を与え、書類選考の段階で不利になる可能性があります。
履歴書写真は応募者の魅力を引き立て、選考の通過率を高めるために重要な役割を果たします。
履歴書写真のルール【10個】
正しい形式で履歴書写真を作成すると、採用選考で不利になる可能性があります。
ここからは、履歴書写真の代表的なルールを10個紹介します。
これから履歴書写真を準備する方は、参考にしてください。
サイズは横30mm×縦40mm
履歴書写真のサイズは、JIS(日本工業規格:Japanese Industrial Standards)が規定している縦40mm×横30mmのサイズが一般的です。
市販の履歴書に設けられている履歴書写真を貼り付けるための枠も縦40mm×横30mmで設定されていることがほとんどです。
ただし、企業が独自の履歴書を作成している場合、履歴書写真のサイズが異なる場合があります。
履歴書写真を貼り付けるための枠が縦40mm×横30mm以外の履歴書を指定された場合は、事前に企業へ確認しましょう。
また、Web履歴書を使用する場合は、必要に応じて画像のサイズを変更したり、トリミングしたりしましょう。
3カ月以内に撮影した写真
履歴書写真には、撮影日が新しい写真を使用しましょう。
人の外見は時間とともに変わります。とくに髪型や体型、表情などが異なると、面接官が履歴書と実際の人物を結びつけるのが難しくなるでしょう。
最新の写真を使用することで、面接官に対して誠実であることを示し、信頼感を高められます。
また、企業側が応募者の現状を正確に把握し、公平な選考を実施するためにも、最新の写真の使用が求められます。
このように、履歴書に3カ月以内に撮影した写真を使用することは、応募者と企業の双方にとって重要な意味を持ちます。
裏に名前を書く
紙媒体の履歴書を使用すると、履歴書写真が剥がれて紛失する可能性があります。
履歴書写真が剥がれたとしても、採用担当者がどの応募者の履歴書に貼られていた写真か判断できるように履歴書写真のうらに名前を書きましょう。
履歴書写真に名前を記載する場合は、消えにくい油性ペンを使用してください。
糊で貼る
履歴書写真は、糊または両面テープで貼りましょう。
クリップやホッチキスを使うと、写真が剥がれたり、リスクや履歴書が破れたりする可能性があります。
糊や両面テープでしっかりと貼ることで、郵送で運んだり、採用担当者が触ったりしても写真が剥がれたりズレたりするのを防ぎます。
また、糊や両面テープを使用すると写真が平らに貼り付けられるため、履歴書全体がきれいに見えます。
背景色は白や青またはグレー
履歴書写真を自撮りで作成する場合は、背景色が白や青、またはグレーになる場所を選びましょう。
白や青、グレーの背景は、視覚的に落ち着いており、どのような職種や業界でも好まれます。
また、応募者の顔を際立たせ、明るく清潔感がある印象を与えるでしょう。
さらに、白や青、グレーは、写真全体のバランスを良くし、顔の表情や服装の細部をはっきりとさせるため、面接官が応募者の印象を正確に判断するのに役立ちます。
リクルートスーツを着る
履歴書写真を撮影する場合は、リクルートスーツなどのフォーマルな服装で撮影しましょう。
リクルートスーツは、ビジネスの場で一般的に受け入れられている服装で、清潔感やフォーマルさを強調します。
リクルートスーツを着用して履歴書写真を撮影することで、面接官に対して応募者が真剣に職を求めていることを示せるため、第一印象が良くなるでしょう。
可能であればジャケットも着用してください。
前髪が目にかからないようにする
目は、コミュニケーションの重要な要素のひとつです。
目が見えることで、応募者の表情が明確になり、採用担当者へ与える印象が良くなります。
逆に、前髪が目にかかっていると、顔が隠れてしまい、不誠実な印象を与えるでしょう。
また、視界が遮られることで、応募者が無意識に顔を触ったり、髪を整えたりすることが増え、落ち着かない印象を与えることもあります。
前髪を整えることで、顔全体がはっきりと見え、面接官に対して自信と真剣さをアピールできます。
笑顔
真剣さをアピールするために真顔で撮影しようとする方もいるかもしれません。
しかし、真顔や強張った表情だと、暗い印象を与えます。
履歴書写真を撮影する場合は、目尻を下げ、口角を上げるようにして笑顔の状態をキープしましょう。
ただし、歯が見えてしまうと不誠実な印象を与えてしまうため、軽く微笑む程度の表情に留めておきましょう。
帽子やサングラスは身につけない
帽子やサングラスを着用すると、顔の一部が隠れてしまい、応募者の表情や目元が見えにくくなります。
そのため、応募者の誠実さや信頼感を正確に判断するのが難しくなるでしょう。
また、帽子やサングラスはビジネスの場ではカジュアルすぎる印象を与えます。
履歴書写真では、帽子やサングラスを外し、顔全体がはっきりと見えるようにしましょう。
正面から撮影する
斜めや横からのアングルは顔の一部が隠れる可能性があり、応募者の誠実さや清潔感を十分に伝えることが難しくなります。
正面のアングルから撮影すると、顔の左右対称性を保ち、表情がはっきりと見えるようになります。
そのため、面接官が応募者の外見や表情から正確な第一印象を得やすくなります。
履歴書写真の撮影で意識すべきポイント【4つ】
履歴書写真は、適切に撮影することで、採用担当者へいい印象を与えます。
ここからは、履歴書写真の撮影で意識すべきポイントを4つ紹介します。
採用選考を有利に進めるためにしっかりとポイントを押さえましょう。
写り方
履歴書写真は、被写体がレンズに近すぎても遠すぎても採用者へ好印象を与えられません。
以下のような規格を目途に履歴書写真を撮影しましょう。
- 頭頂部から履歴書写真の上辺まで2~6mm空ける
- 耳から履歴書写真の左右辺まで2mm以上空ける
- 顎先から首までが5~9mm
また、自撮りする場合は画質にも注意しましょう。
髪
就活では、黒髪は身だしなみのマナーとして最適とされます。
茶髪だとカジュアルに見えるため、マイナスの印象を与えることがあります。
地毛が薄い色の場合は、無理な黒染めは不自然になるため、注意しなければなりません。
5〜7トーンくらいまでを染めるかどうかの目安にしてください。
なお、早い時期に黒染めすると、色が抜け落ちる可能性があるので注意しましょう。
ネクタイ
履歴書写真を撮影する際に使うネクタイは、基本的に自分好みの色で問題ありません。
とくに紺色とえんじ色などの落ち着いた色がおすすめです。
なお、派手な色や冠婚葬祭で付けるような白や黒のネクタイなどは避けましょう。
また、柄はレジメンタル、ドット、チェックがオーソドックスです。
無地は汚れが目立つため避けましょう。
ネクタイの幅は大剣が7センチから8センチのものが一般的です。
結び方は、以下の4つの結び方がおすすめです。
1. ネクタイを首にかけ、幅の広い方を上にした状態でネクタイのつなぎ目あたりで交差させる
2. 幅の広い方を幅の狭い方の裏側へ回す
3. 裏側へ回した幅の広い方を幅の狭い方へ巻き付ける
4. 幅の広い方を首元の輪の内側へくぐらせ、巻き付けた輪のなかに通す
5. 幅の広い方を下へ引き、結び目の形を整える
6. 幅の狭い方を下へ引き、結び目の位置を首元へズラす
メイク
履歴書写真の撮影時にメイクするのは、自分の容姿を美化させるためではありません
あくまで、社会人にふさわしい清潔感や誠実さをアピールすることを目的としています。
ナチュラルメイクを基本としつつ、チークやリップなどで血色が良いように見せたり、ヘアスタイリングで優しく柔らかい印象を与えられるようにしましょう。
また、カラコンをつける場合もナチュラル系のカラコンを使用してください。
履歴書写真の撮影方法
履歴書写真は、求めるクオリティや予算、準備機関によって推奨される撮影方法が異なります。
ここからは、履歴書写真の撮影方法をメリットとデメリットをふまえて3つ紹介します。
写真館
証明写真機
自撮り
履歴書写真を準備したい方におすすめの履歴書写真アプリ【10選】
自撮りで履歴書写真を撮影すると、時間もコストも抑えられます。
しかし、自撮りで履歴書写真を準備しようとしても画質やクオリティに不安がある方も多いでしょう。
そんな方には、履歴書写真アプリがおすすめです。
ここからは、履歴書写真を自撮りで作成したい方におすすめのアプリを10個紹介します。
証明写真アプリ
証明写真アプリは、siranetが提供している履歴書写真アプリです。
スマホで撮影した写真から簡単に証明写真データを作成・保存できます。
また、作成した履歴書写真はJPEG形式のため、コンビニのプリンターだけでなく家庭用プリンターでも印刷できます。
かんたん・キレイな証明写真〜履歴書カメラ〜
かんたん・キレイな証明写真〜履歴書カメラ〜は、RECRUITが提供している履歴書写真アプリです。
1分で肌補正やクマ消し機能を使い、綺麗な写真を撮影できます。
また、操作も簡単で、コンビニや自宅で印刷できるため、時間がない時やお金をかけたくない方におすすめです。
AI証明写真アプリ -履歴書・パスポート・免許の写真を作成-
AI証明写真アプリ -履歴書・パスポート・免許の写真を作成-は、LEETA TECHNOLOGYが提供している履歴書写真アプリです。
AIを搭載しているため、約30秒でプロ並みの履歴書写真が撮れます。
また、撮影ガイド付きで初心者でも簡単に利用でき、写真データは、180日間保存可能です。
さらに、背景の自動削除機能や背景色選択機能、AI美顔機能など、多彩な機能が搭載されています。
Bizi ID – コンビニ証明写真
Bizi ID – コンビニ証明写真は、Busicaが提供している履歴書写真アプリです。
スマホやデジカメで撮影した写真を全国のローソンやファミリーマートのマルチコピー機で証明写真としてプリントアウトできます。
そのため、24時間365日利用可能で、履歴書用証明写真6枚が200円とコスパの高いサービスです。
撮影ガイドや画像調整機能も搭載し、写真は6か月間保存されるため急な焼増しが必要な場合にもおすすめです。
パシャット 写真プリント・印刷・現像・証明写真
パシャット 写真プリント・印刷・現像・証明写真は、Fukuta DPが提供している履歴書写真アプリです。
写真プリントをスマホで注文すると、自宅に届けられます。
プリントされた写真は、FUJIFILM純正ペーパーを使用しており、高品質な仕上がりが保証されています。
また、登録不要で何度でも撮り直しが可能です。
証明写真プリントは送料無料で、当日発送にも対応しています。
さらに、写真はデータダウンロードもでき、複数サイズや背景色を選べる機能もあります。
証明写真ピクチャン
証明写真ピクチャンは、valuecommitmentが提供している履歴書写真アプリです。
AI技術が公式要件に合った写真を自動調整し、サイズ変更や背景削除などを可能にし、画質の向上も実現しました。
また、登録不要で何度でも利用でき、デジタル写真とプリント写真の両方に対応しています。
PhotoDirector
PhotoDirectorは、Cyberlinkが提供している履歴書写真アプリです。
光や色の調整、トリミング、不要オブジェクトの除去、背景の置き換え、ピンぼけツールなど多彩な機能が搭載されています。
また、小顔機能や光線エフェクト、写真のレタッチ、コラージュ作成、切り抜きなどを提供しており、1000種類以上のフレームやフィルターも随時追加されています。
BeautyPlus-可愛い自撮りカメラ、写真加工フィルター
BeautyPlus-可愛い自撮りカメラ、写真加工フィルターは、PIXOCIAL TECHNOLOGYが提供している履歴書写真アプリです。
AIを搭載した自撮りに特化したアプリで、簡単に綺麗な履歴書写真を撮影できます。
また、シミやニキビの除去、肌の滑らか化、歯の美白、体のスリム化など多彩な編集機能を提供します。
美肌証明写真
美肌証明写真は、handyClosetが提供している履歴書写真アプリです。
この無料アプリは、証明写真を簡単に作成できるツールです。
背景色の自動変更、美肌加工、サイズ調整(20×20〜60x60mm)などが可能で、WEBエントリー用画像の作成にも対応しています。
iPhoneで撮影した写真を加工後、L判でプリントアウトすることで、履歴書や免許証、マイナンバー用の証明写真が完成します。
操作は簡単で、日本製アプリとして日本の証明写真に最適化されています。
背景色の自動変更や美肌加工、サイズ調整などが可能です。
印刷だけでなくダウンロードもできるため、WEBエントリー用画像の作成にも対応しています。
ナンバーカード&パスポート用のID写真アプリ
マイナンバーカード&パスポート用のID写真アプリは、Passport Photo Onlineが提供している履歴書写真アプリです。
スマホだけで高品質な写真を手軽に撮影可能です。
また、AI技術を活用しているため、公式要件に準拠した写真を自動的に調整したり、画質を向上させたりできます。
ーまとめー
履歴書写真はポイントを抑え清潔感と誠実さを伝えよう
今回は、履歴書写真のルールや注意すべきポイントなどについて解説しました。
履歴書写真は、応募者の清潔感や真剣さを伝え、採用担当者の印象を良くするために欠かせません。
正しいルールやポイントを押さえ、適切な履歴書写真を作成しましょう。
まとめ
履歴書写真はポイントを抑え清潔感と誠実さを伝えよう
今回は、履歴書写真のルールや注意すべきポイントなどについて解説しました。
履歴書写真は、応募者の清潔感や真剣さを伝え、採用担当者の印象を良くするために欠かせません。
正しいルールやポイントを押さえ、適切な履歴書写真を作成しましょう。