転職面接での逆質問:採用担当者の心をつかむ10の質問例と成功秘訣

転職面接での逆質問採用担当者の心をつかむ10の質問例

転職活動の最終段階、面接で「何か質問はありますか?」と尋ねられた時、あなたは何と答えますか?

この逆質問の場面は、自分の熱意や企業への理解度を示す絶好の機会です。

しかし、質問内容によっては逆に評価が下がるリスクもあるため、この瞬間を苦手と感じる方も多いかもしれません。

そこで本記事では、転職活動における採用担当者の心をつかむための10の効果的な逆質問例と、その成功秘訣について詳しくご紹介します。

この記事を参考に、逆質問で面接官の心をつかみ、転職活動を成功させましょう。

スーツを着た4人
目次
面接を受けている人

転職活動において、面接は最後の関門。

その機会に、ただなんとなく質問をするのではなく、逆質問のメリットを理解し、効果的に活用することが内定への大きな一歩となります。

ここでは、転職面接で逆質問をするメリットについて確認しておきましょう。

それまでの流れで切り出せなかったことを伝えられる

転職面接の進行中は、決まった質問に答えることで精一杯になることが多いですが、逆質問の時間は応募者の話題を持ち出す絶好のタイミングです。

そのため、せっかく前もって質問を準備していたにも関わらず、面接中に聞かれなかった内容があったなら、逆質問で切り出してみましょう。

また、面接の中で触れらていなかった経験やスキル、具体的な意欲などを補足することで、本当に伝えたかったことをより明確にすることもできます。

応募者の志望度の高さを伝えられる

限られた面接時間内に、転職先の企業へ応募者の志望度の高さや熱意を伝え切るのはなかなかハードルが高いものです。

その際には、逆質問でさらに「自分が何をしたいのか」や「なぜ志望を決意したのか」を伝えることで、その企業に対しての強い興味や熱意、入社を真剣に考えていることを示すことができます。

逆質問をうまく活用して転職への熱意を伝えられれば、例え短い時間だとしても面接官の心を掴むことができるでしょう。

応募者の懸念や疑問を払拭できる

逆質問の時間を活用することで、シンプルに応募者の企業に対する疑問や懸念を解消できるのも大きなメリットの一つです。

例えば、職場の雰囲気や社員の働き方、キャリアパスの具体性など、転職先で実際の状況をより詳しく掘り下げることで、懸念や不安を解消し、自信をもって転職の決断を下すことができるでしょう。

また、事前に企業に対する疑問を解消することは、転職後の「こんなはずではなかった」といったミスマッチを防ぐことにもつながります。

指を指している女性

転職面接で逆質問を成功させるためには、ただ単に質問をするだけでは不十分です。

以下でご紹介する、成功する逆質問をするための秘訣を理解し、面接の中で確実に自分の意図を伝えるための方法を見ていきましょう。

アピールすることを決めておく

転職面接での逆質問は、自己アピールできる貴重なチャンスです。

そのため面接の準備段階で、自分の強みや経験と照らし合わせて、どのアピールポイントを逆質問に盛り込むかを決めておきましょう。

また自分のスキルや経験といったアピールの他にも、企業についてリサーチし、その結果を基にした疑問を投げかけることも効果的です。

これによって、面接官に「自社に対する深い関心と熱意を持っている」という印象を与え、「入社への強い意欲」をアピールすることができます。

逆質問を通じて、自分がその企業をどれほど真剣に考えているかを示すことも、成功へのカギとなります。

逆質問に自分の考えも含める

逆質問をする際には、単に情報を尋ねるだけでなく、自分の考えや視点を含めることが重要です。

例えば、「御社の将来のビジョンについてお伺いしたいです」という質問は、基本的な情報を得るには問題ないものの、もう一歩踏み込んで

御社のビジョンについてお伺いしたいのですが、私がこれまでの経験から考えるに、〇〇で進める方向が有効だと考えています。
御社ではその方向性についてどのようにお考えですか?

といった質問にしてみましょう。

このように質問の中に自分の考えや提案も加えることで、自分の分析力や積極的な姿勢が伝わり面接官からの印象もよくなります。

面接の場では、自分がただ受け身の立場ではなく、企業の成長に貢献する意欲を持った人物であることを印象付けることが大切であることを理解しておきましょう。

面接の段階ごとに逆質問の内容を変える

逆質問は、面接の段階ごとによって内容を変えましょう。

面接は、一次面接、二次面接、最終面接など、複数の段階に分かれていることが一般的です。

それに合わせて、一次面接は人事担当、二次面接は現場スタッフ、最終面接は経営者レベルといった面接の段階ごとに担当する面接官の役割も変わってきます。

仮に、一次面接での人事担当者に対して行った質問を、そのまま経営者レベルに繰り返しても、期待する回答は得られないでしょう。

なぜなら、人事担当者は応募者が現場の社員と相性が良いか、採用基準を満たしているかなどの基本的な要素を重視しています。

一方で、経営者レベルは応募者が会社の売上にどれだけ貢献できるかという視点で評価を行う傾向があります。

そのため、面接の各段階に応じたポイントの違いを理解し、それに応じた適切な質問を準備することが大切です。

逆質問の終わり方も意識する

逆質問を終わらせる時は、面接官に対して感謝の気持ちを示して締めくくるようにしましょう。

本日はお話できて非常に嬉しく思います

おかげさまで御社の社風についての理解を深めることができました

など、一言お礼を添えるだけで面接官に対して好印象を残すことができます。

感謝の気持ちを表すのは、社会人としての基本的なマナーであることも忘れないようにしましょう。

「特にありません」は絶対に言わない

逆質問を聞かれた際に、「特にありません」と答えることは、絶対に避けるべきです。

この回答は、面接官に対して企業や役職に対する興味や熱意が欠けているように映ります。

転職活動では、転職先の企業に対しての積極的な関心を示すことが大切です。

この姿勢が伝わらないと、面接官は応募者の熱意を疑うかもしれません。

職パレtips
逆質問の時間は面接官からさらに詳細な情報を引き出し、自分がその企業への理解を深めるチャンスでもあります。
ここで質問をしないということは、自分自身が損をしていることにもなるため、この機会を自分にとって重要な情報を得るための場として最大限に活用しましょう。

面接官の手元
指をさしている女性

転職面接で逆質問を行う際、面接の段階に応じて質問の内容を変えることを意識してみましょう。
各面接のフェーズでは、面接官の役割や期待するポイントが異なるため、その段階に適した質問をすることで、面接官の心をつかむことができます。

指をさしている女性

転職面接で逆質問を行う際、面接の段階に応じて質問の内容を変えることを意識してみましょう。
各面接のフェーズでは、面接官の役割や期待するポイントが異なるため、その段階に適した質問をすることで、面接官の心をつかむことができます。

以下では、一次面接、二次面接、最終面接の各フェーズにおいて効果的な逆質問を10選ご紹介します。

一次面接:社会人としての基礎

一次面接では、応募者の社会人としての基礎的なスキルや適正、企業とマッチしているかが主に評価されます。

そのため一次面接では、人事担当者が面接官になるのが一般的です。

この段階では、企業の雰囲気や求められる人柄、リーダーシップなどに関する質問をするのがいいでしょう。

以下は、一次面接におけるおすすめの逆質問になります。

部の雰囲気とチームワークについての逆質問


〇〇部はどのような雰囲気ですか?

私は協力し合いながら仕事を進める環境を好むのですが、御社の〇〇部ではチームワークをどのように重視していますか?

この質問をすることで、職場の雰囲気を理解し、企業文化に自分がフィットするかどうかを判断できます。

入社後のギャップを減らすためにも重要です。

社内交流と社風についての逆質問


私は他部門の人々と積極的に交流することが好きです。

そのような社風が御社にあるか教えていただけますか?

企業の社風に関心があることを表すことで、会社について詳しく知りたいという積極的な姿勢を示せます。

また、さまざまな人と連携する意欲があることを強調することで、柔軟性があり、協力的な姿勢を持つ人材であることもアピールできるでしょう。

リーダーシップの評価基準についての逆質問


私はチームのモチベーションを高めることに自信がありますが、御社ではどのようなリーダーシップが評価されるのでしょうか?

リーダーシップに関する企業の評価基準について質問することで、応募者が自己成長に対して意欲的であり、企業の期待に応えたいという姿勢を示すことができます。

二次面接:実績、即戦力となるスキル

二次面接では、応募部署のマネージャーや現場責任者が面接官を務めることが多いです。

一次面接での基礎的なスキルや企業文化との相性が確認された後でもあるため、具体的な業務能力や即戦力としての適性が問われてきます。

ここでは自分の強みのアピールとともに、転職後に働いているイメージを具体化できるような逆質問をすることがポイントです。

ポジションにおける重要な能力やスキルについての質問


御社の○○に関連する業務内容について理解していますが、このポジションで特に重要視される能力やスキルは何でしょうか?

面接官から求められる具体的なスキルや能力を聞くことで、自分の強みや経験がどのようにそのポジションにマッチするかをアピールできます。

求められる能力が明確になったら、自分の過去の経験や実績をそのスキルに結びつけて説明する準備をしておきましょう。

入社前に身につけるべき知識と注力すべき分野についての質問


入社後はすぐに活躍したいので、入社前に身につけたほうがいい知識を教えてください。

特にどのような分野に注力すべきか知りたいです

入社後すぐに活躍したいという意欲を示すことで、企業への貢献意欲もアピールできます。

熱意があるのはいいですが、あくまで「教えてください」という謙虚な姿勢で質問することが大切です。

前職で得たスキルの活用可能性と貢献についての質問


前職で得た○○のスキルを活かせる業務はありますか?

このスキルを用いて業務効率化や〇〇の分野に貢献したいと考えています

明確に強みとなるスキルを示すことで、企業への貢献を具体的にイメージさせることができます。

ただし、質問するスキルが企業の求める人物像や仕事内容と関連していることを確認しておきましょう。

最終面接:企業との方向性

最終面接では、経営陣や役員など、企業のトップマネジメントが面接官を務めることが多いです。

経営層は、現場目線ではなく、会社全体の戦略や方向を把握しているのが特徴です。

そのため、応募者が企業の価値観や方向性に一致しているか、また長期的に貢献できるかが問われます。

逆質問を効果的にするためにも、事前に企業が掲げるビジョンや戦略性について深く理解しておきましょう。

価値観と文化に関する質問


御社で働く上で最も大切にされている価値観や文化は何ですか?

この質問をすることで、企業がどのような価値観や文化を重視しているかを知ることができます。

これにより、自分がその文化に適応できるかどうかを判断する材料になります。

また、企業の価値観に共感できる点を具体的に述べ、自分がその価値観に沿って働けることをアピールすると良いでしょう。

今後のビジョンと戦略に関する質問


御社の今後5年間のビジョンについて教えていただけますか?そのビジョンに対してどのような戦略を考えていますか?

企業の将来的なビジョンとそれに対する戦略などについての質問は、自分のキャリアプランと企業の方向性が一致しているかを確認するために重要です。

その際には、企業のビジョンに対して自分がどのように役立てるかも示せると、長期的な視点から自分の価値をアピールすることができるでしょう。

期待される役割についての質問


御社では、中途採用者に対してどのような活躍を期待されておられますか?

企業が中途採用者に対してどのような期待を持っているかを知ることは、自分の役割を明確にするために重要です。

企業の期待に応じて自分のスキルや経験をどのように活かせるかを示すことで、即戦力としての自分をアピールすることもできるでしょう。

市場の成長見込みに関する質問


御社の主力製品である〇〇は、今後、国内市場と海外市場のどちらでより大きな成長が見込まれますか?

「御社のビジョンはなんですか」と抽象的な質問よりも、企業の主力製品やサービスの具体的な展開について尋ねるのも効果的です。

こうすることで、より具体的な回答を引き出し、面接官に「自社の事業に対して深い関心を示している」という印象を与えることができます。

腕で✖️を作る男性

転職面接における逆質問の内容によっては、面接官に不安や疑念を抱かせることがあります。

適切な質問を選ぶことが成功への鍵ですが、面接で失敗しないためにも逆に避けるべき逆質問のパターンを知ることも重要です。

以下では、転職面接で避けるべき逆質問のNGパターンについて詳しく解説していきます。

「はい」と「いいえ」のみで答えられる逆質問

「この会社は成長していますか?」

「このポジションには昇進の機会がありますか?」

など、答えが「はい」か「いいえ」のみで終わる質問は避けましょう。

このように、会話が一言で終わってしまう質問は「クローズド・クエスチョン」とも呼ばれ、会話が広げにくく、面接官が詳細に説明する余地も与えません。

代わりに、

この企業の最近のプロジェクトで成功した事例について教えていただけますか?

といった具体的な事例や状況を尋ねることで面接官からも詳細な回答を引き出すことができます。

少し調べるだけでわかる逆質問

「この会社の設立年はいつですか?」

「本社の所在地はどこですか?」

「昨年の売上高はどのくらいですか?」

といった基本的な情報は、面接前に調べることができるため、逆質問の場で尋ねるべきではありません。

このような質問は、自分が企業について事前に調べていないことを露呈するようなものであり、熱意も低いと評価される材料になります。

基本的には、ホームページに記載されている情報はそのまま逆質問の内容に含めないことが望ましいですが、

例えば

昨年の売上高はホームページで確認しましたが、その成長要因や今後の戦略について教えていただけますか?

といったホームページの情報を深掘りした質問をすることで、企業に対する関心を示すこともできます。

自信の欠如を感じさせる逆質問

「業務内容で接客対応はありますか?あまり客先で話すことが得意ではありません」

「未経験でも御社で活躍できますか?」

といった自信のなさを感じさせる逆質問は、面接官に不安感を与えることがあります。

業務に対する消極的な姿勢が出てしまうと、面接官は、応募者が自分の役割を十分に果たせるかどうかを心配してしまうでしょう。

もし、業務内容などで知りたいことがあるならば、

業務内容に接客対応が含まれると聞きましたが、どのような状況でお客様と接することが多いでしょうか?私は顧客対応に興味があり、特に問題解決や顧客満足度の向上に力を入れたいと考えています。

このように、自信を持って業務に取り組む姿勢を示しつつ、具体的な情報を求めることで、前向きな印象を与えることができます。

募集要項に沿っていない逆質問

「現場職で応募されていますが、私は営業職を志望しております。営業職での採用は可能でしょうか?」

「賞与は年1回と記載されていますが、2回支給することは確約できませんか?」

といった募集要項に沿っていない逆質問は、転職先の企業に対する「理解不足」に加え、「図々しさ」まで伝わってしまうNGな質問です。

自らその企業へ転職を志望しているのですから、どのようなスキルを持つ人材を求めているかを最低限確認した上で面接に臨むことが重要です。

募集要項をしっかりと理解し、それに基づいた質問を準備することで、より良い印象を与えることができるでしょう。

対策と書いたブロック

転職面接で効果的な逆質問ができるように、面接前に対策すべき2つの項目を解説していきます。

企業や業界について徹底的に研究する

転職面接に臨む前に、応募先の企業やその業界について徹底的に研究することが重要です。

企業や業界についての研究を怠ると、逆質問の内容が浅くなり、面接官に対して真剣さや準備不足を印象付けてしまう可能性があります。

企業のビジョン、ミッション、製品やサービス、最近のニュースや業界の動向などを把握しておくと、面接官に対して自分が真剣に応募していることを示すことができます。

自己分析で自分の強みや弱みを把握する

転職面接では、自分自身の強みや弱みを把握し、それを基に逆質問をすることが大切です。

自己分析を怠ると、自己アピールも曖昧になり、面接官に対してインパクトを与えることが難しくなります。

自己分析を通じて、自分のスキルや経験が応募先の企業にどのように役立つかを明確にしておきましょう。

ぐーの手をした男性
オッケーの手をした女性

転職面接において、的確な逆質問をすることは単なる礼儀を超え、あなた自身の価値を強調し、採用担当者に深い印象を与える重要な手段です。

紹介した10の逆質問例を参考にし、面接の各フェーズにおいて効果的な質問を選ぶことで、企業に対する関心や適性をアピールしましょう。

自分に合った質問を準備し、企業のニーズに対して自分がどのように貢献できるかを具体的に示すことができれば、内定への道は大きく開けます。自信を持って逆質問を行い、面接を成功に導いてください。

 職パレロゴ

男性と女性

転職面接において、的確な逆質問をすることは単なる礼儀を超え、あなた自身の価値を強調し、採用担当者に深い印象を与える重要な手段です。

紹介した10の逆質問例を参考にし、面接の各フェーズにおいて効果的な質問を選ぶことで、企業に対する関心や適性をアピールしましょう。

自分に合った質問を準備し、企業のニーズに対して自分がどのように貢献できるかを具体的に示すことができれば、内定への道は大きく開けます。自信を持って逆質問を行い、面接を成功に導いてください。

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