面接では、話す内容だけでなく身だしなみも非常に重要です。服装については、スーツを着るという部分は決まっていますが、髪型には服装ほど明確な決まりがない場合が多く、迷ってしまう方が多いのではないでしょうか。特に女性の場合、ヘアアレンジのバリエーションが豊富で、髪の長さも人によって様々です。この記事では、就職・転職活動中の女性向けに、面接に適した髪型を次のポイントで紹介していきます。
この記事のポイント
- 面接に適した髪型にするコツ
- 長さ別のおすすめヘアアレンジ
- NG例
- なぜ髪型が重要なのか?
- 特に注意が必要な業界
- 黒染めするかどうかの判断基準
- web面接、私服面接の際の注意点
また、男性の方の髪型についてはこちらの記事で解説しています。↓
この記事を参考に、自分に合った仕事を見つけ、キャリアアップを目指しましょう。
【女性向け】面接に適した髪型にするコツ
まずは、面接に適した髪型にするためのポイントを紹介していきます。以下の点に注意すると、面接に適した印象の良い髪型にすることができます。
髪色は暗めの色にする
髪を明るい色に染めている場合、黒や暗い色に染めましょう。現在の勤務先では許されている明るさでも、面接の際に暗い色のスーツを切ると髪色の明るさが一層目立って派手な印象になってしまうことがあります。暗い茶色で判断に迷う場合は「8トーン以下」を目安にするとよいでしょう。
眉毛が見えるようにする
普段の髪型では眉毛が隠れているという人も多いかもしれませんが、眉毛を見せることで表情がわかりやすくなり、明るい印象を与えられます。前髪が長い人は髪と一緒にまとめましょう。短い人でも、眉毛が見えるように前髪をセットするのがおすすめです。
髪の毛をコンパクトにまとめる
普段は髪の毛を下ろしている方でも、面接の際にはしっかりとまとめるようにしましょう。髪の毛を下ろしたままだと、顔が暗く見えてしまったり、お辞儀の時に顔にかかったりしてしまいます。特に髪が長い人は、髪が絡んだり広がったりしやすく、清潔感がないように見られてしまうかもしれません。長い髪はひとつにまとめ、ヘアワックスなどで広がって見えないようにセットしましょう。
ヘアゴムやヘアピンの色はスーツに合わせる
ヘアゴムやヘアピンの色も、あまり派手なものは好ましくありません。茶色、黒、紺などで、スーツや髪色に合うものを選びましょう。
美容院は1週間前に行く
面接の前に、髪型を整えたり、髪を染め直したりする必要のある方も多いと思います。その場合、美容院には面接の1週間前に行くのがおすすめです。あまり早く行きすぎると、面接までの間に形が崩れたり、色が抜けてきてしまったりする可能性があります。逆に、1週間前を過ぎるとギリギリになってしまい、希望の美容院の予約が埋まっている可能性もあります。さらに髪を染める場合は、なじんで綺麗に見えるようになるまでに数日かかるため、それを考慮に入れると1週間前がベストなタイミングと言えるでしょう。
長さ別!面接に適した女性のおすすめの髪型
女性の場合、髪の長さは人によって様々ですが、長さによって適切な髪型は変わってきます。ここでは髪の長さ別に、上で説明したポイントをおさえたおすすめの髪型・ヘアアレンジの仕方を紹介していきます。
ロングヘアの場合
ロングヘアの方は、髪の毛を下ろすと広がったり絡まったりしやすく、清潔感がない印象になってしまいがちです。そのため、髪の毛をすべて後ろで一つにまとめてしまうのがおすすめです。結ぶ高さは耳より少し上くらいにすると綺麗に見えます。結んでいても全体的にゴワゴワして見えてしまう方は、ワックスを使って整えると良いでしょう。
ミディアムヘアの場合
ミディアムヘアの方の場合、髪の切り方や長さによっては、綺麗に一つにまとめられない方も多いと思います。鎖骨くらいまでの長さなら、髪を少し下ろしていても広がりすぎないため、ハーフアップにするのもおすすめです。
ボブヘアの場合
ボブヘアの方の場合髪を結ぶ必要はありませんが、顔全体がよく見えるように髪を耳にかけておくと明るい印象になります。ただし、お辞儀をした時に髪が下りてこないように、ピンで留めるか、ヘアムースやヘアオイルなどで髪を整えておくことが大切です。また、ボブヘアは形が変わってしまいやすい髪型です。前回美容院に行ってから時間が経っている場合は、面接の前に一度整えておくと良いでしょう。
ショートヘアの場合
ショートヘアの方は、眉毛と耳が綺麗に見えるようにするのがポイントです。ヘアムースやワックスなどを使ってきっちりまとめましょう。ショートヘアもボブヘアと同様に、形が変わってしまいやすいので、事前に美容院で整えることも検討してみてください。場合によっては、眉毛や耳が見えやすいように切り直すのも良いでしょう。
女性の髪型のNG例
髪型のポイントを守ったつもりでも、意外なところで面接官に悪い印象を与えてしまうことがあります。ここでは、印象が悪くなってしまうよくあるNG例を紹介していきます。髪型を決める際のチェックリストにしてみてください。
髪の毛が傷んでいる
基本的なポイントを守っていても、髪の毛が傷んでいて毛先がパサついていたり、艶がなかったりすると、どうしても清潔感のない印象になってしまいます。毛先が傷んでいる方は、できれば面接前に切っておくと良いでしょう。もちろんこれは応急処置であり、髪の毛が傷まないようにするには日頃のお手入れが不可欠です。面接直前だけでなく、普段から髪を濡れたまま放置しない、ブリーチのしすぎや染めすぎに注意するなど、最低限のお手入れをしておくようにしましょう。
黒染めスプレーが落ちている
普段の髪色が明るい方の場合、わざわざ染め直すのが嫌で、黒染めスプレーを使おうと考えている方もいるかもしれません。しかし、スプレーの色は雨や汗などにさらされると落ちてしまうことがあります。それによって顔や服が汚れてしまうと非常に印象が悪いため、黒染めが必要な場合はできればしっかり染め直すようにしましょう。
凝ったヘアアレンジ
ヘアアレンジが好きな方は、普段から髪型に一工夫してこだわっているという方も多いと思います。しかし、髪を巻いたり、編み込みをしたりといった凝ったヘアアレンジは、人によっては派手な印象を与えてしまいます。面接の場ではシンプルなまとめ髪にしておくのが無難でしょう。
ヘアアクセサリー
派手な色や、ストーンやリボンがついたヘアゴム、シュシュなども派手に見えてしまうため面接では避けるべきです。また、髪をきれいにまとめるためにヘアピンを使う場合、黒や茶色の目立たないものを使いましょう。
肩周りが汚れている
せっかく髪型を綺麗にセットしても、セットの際に使った整髪料や化粧品の粉などが肩周りに落ちて汚れていると不潔な印象になってしまいます。髪の毛のセットやお化粧はできるだけスーツを着る前に済ませましょう。やむをえずスーツを着てから髪のセットやお化粧をする場合は、タオルなどを肩にかけて汚れないようにしておくのが大切です。また、家を出た時点では大丈夫でも、移動中に抜け毛などが落ちることもあるので、面接直前にも必ずチェックしましょう。
整髪剤の匂いが強い
髪の毛を綺麗に整えるためには、整髪剤の利用がおすすめです。しかし、中には匂いの強い整髪剤もあるので注意が必要です。面接官とはそれほど近づくことはないので大丈夫、と思う方もいるかもしれませんが、受付や会場への案内時など、社員さんとの距離が近くなるタイミングは意外にあります。そのため、見た目だけでなく匂いにも気を遣う必要があるのです。強過ぎる整髪剤や香水の匂いは不快に思う人もいるため、匂いが強くないものを選びましょう。
ぱっつん前髪
基本的には、面接では眉毛が見えるようにした方が好印象になる傾向にあります。しかし、眉毛を見せるために短いぱっつんカットにしてしまうのはNGです。ぱっつん前髪は子供っぽく見えてしまうことが多く、面接ではあまり印象が良くない傾向にあります。眉毛が隠れる長さのぱっつん前髪の方は、面接の時には眉毛が見えるように左右に分けてセットするようにするのがおすすめです。しかし短く切り過ぎるとそれもやりにくくなってしまうので、前髪の切りすぎには特に注意しましょう。
サイドの髪を下ろしている
おしゃれで小顔効果もあることから、普段サイドの髪を下ろしている方は多いと思います。しかし面接の時にサイドの髪を下ろしていると、顔が影になって暗く見えてしまったり、お辞儀のたびに顔にかかってしまったりと、印象が良くありません。サイドの髪は他の髪と一緒に後ろにまとめるか、長さが足りない方はピンで留めておくようにしましょう。
面接時の髪型はなぜ大切なの?
ここまで、面接の際の髪型のポイントとNG例を紹介してきました。しかし、中には「仕事と髪型は関係ないはずなのに、なぜこんなに髪型に気をつけなければいけないのか」と疑問に思った方もいるかもしれません。もちろん、面接で髪型などの身だしなみに気をつけなければいけないのにはきちんとした理由があります。ここでは、その主な理由を見ていきましょう。知っておくことで、髪型についてどんなことを心がけるべきかも見えてくるはずです。
清潔感がないと社会人としてNG
まず社会人として、一緒に仕事をする人に不快な思いをさせない程度の最低限の身だしなみができていることは、採用の際の「最低条件」の一つです。そのため、髪の毛がボサボサになっているなど、清潔感がないのは、仕事ができるかどうか以前の問題になってしまいます。さらに営業職や受付など、社外の人と関わることが多い職種では、清潔感がないと成績や会社の評価にも影響してくる場合があります。このような職種では、きちんとした身だしなみができることは、仕事の能力の一部とも言えるかもしれません。
TPOに合った身だしなみができるか見られている
清潔感だけでなく、TPOに合った身だしなみができるというのも、社会人としての基本です。いくら清潔感があっても、面接という場にそぐわないヘアアレンジやアクセサリー、ヘアカラーをしていると、「TPOに合わせられない人」と判断されてしまうでしょう。
髪型によって見た目以外の評価も変わることがある
髪型について「清潔感があるか」、「TPOに合っているか」ということは、社会人の基本として、多くの面接官が意識的に評価しているところです。しかし、髪型が重要なのはこれだけではありません。実は、髪型というのは見た目以外の様々な能力の評価に影響を与えることがあるのです。例えば、髪型のポイントとして眉毛を見せることを挙げましたが、眉毛が見えていると表情の変化がわかりやすくなります。人は表情が分かりやすい人に対してコミュニケーション能力が高いという印象を抱きやすくなるため、眉毛を見せることで対人スキルの評価にも繋がる可能性があるのです。
見た目から受ける印象は、知らず知らずのうちに見た目とは本来関係のない能力の評価にも繋がっています。印象が良くなる髪型を知っておくことで、選考で有利になるのです。
髪型に特に注意が必要な業界
面接時の髪型は、基本的にどの業界でも清潔感のある印象にして行くことが大切です。しかし次のような業界では、髪型についてその業界ならではの注意点があります。
ホテル業界・航空業界
ホテルの接客業や空港・旅客機のスタッフは、髪型についての規則が課せられるのが一般的です。面接の際にそのようなルールを必ず守らなければならないわけではありませんが、印象を良くするためには規則に沿ったしっかりとした髪型をしていきましょう。髪型の規則は会社によって異なりますが、上で紹介したような注意点に加え、
肩につく長さの髪はひとつにまとめる
前髪は7:3に分けるかすべて後ろでまとめる
とされることが多いようです。面接先の会社で働いている従業員の髪型を参考にするのも良いでしょう。
また、髪が長く、アレンジに自信のある方は髪をよりコンパクトにまとめられるシニヨン(お団子型)にするのもおすすめです。耳より低い位置でまとめるようにすると、知的で落ち着いた印象になります。
アパレル業界
アパレル業界では、他の業界よりも髪色や髪型の自由度が高い傾向にあります。しかし、普通の会社では「清潔感があるか」、「社会人として無難な身だしなみができているか」という観点で髪型を評価されるのに対し、アパレル業界では
トレンドを理解しているか
ブランドイメージと合うか
など、髪型を通してアパレル店員としての能力を評価されることも少なくありません。面接に行く会社やお店の雰囲気・イメージを事前に把握し、それに合った髪型を選ぶことが大切です。
この髪色、染める必要ある?判断のポイント
先ほど、「髪色は8トーン以下が目安」とお伝えしましたが、ちょうど8トーン前後の髪色の人は、染めるべきかどうか悩むところだと思います。また、8トーンくらいの髪色は意外に茶色っぽく見える色なので、「多分8トーン以下だけど、本当に大丈夫なの?」と不安になってしまう人もいるかもしれません。ひとつには、「不安なら黒く染めてしまう」という選択肢もあります。茶髪でNGになることはあっても、黒髪でNGになることはほとんどないでしょう。しかし、髪を染めるにはお金も時間もかかりますし、髪の毛にダメージも与えてしまいます。できれば染めずに済ませたいという方も多いですよね。そんな方向けに、髪の毛を染めるべきかどうかの判断ポイントをいくつかご紹介します。
染めてから時間が経っている
染めてから時間が経っている場合、色が抜けてより明るくなっていたり、生え際の色と差が出てきていたりしているかもしれません。このような髪は清潔感がない印象になるため、綺麗に黒く染め直すようにしましょう。
企業の雰囲気に合わせる
業界や業種、企業によっては、明るめの髪色でも問題にならない、むしろ好印象になる場合があります。茶髪は一般的な企業の面接では敬遠されがちですが、実は黒髪よりも垢抜けた印象になるというメリットもあるのです。特にアパレル業界や美容系の業界で、私服面接の場合は、多少明るい髪型の方が好印象になることもあります。ホームページや従業員の髪色を参考にするのもおすすめです。ただし、茶色以外の派手な髪色は、このような業界であっても「TPOをわきまえていない」とみなされることがほとんどです。基本的にはどの業界でも、「黒〜暗めの茶色」の範囲内で髪色を決めるようにしましょう。
堅い職業の場合は黒にする
金融系や公務員など、いわゆる「堅い」職業の場合は、「茶髪で面接に来るのは非常識」と考えている採用担当者も多いようです。髪色が理由で落とされてしまうのはもったいないので、迷うような髪色の人は黒に染めてしまうのが良いでしょう。
規則がある企業も
企業によっては、髪色のトーン数に規定があることもあります。募集要項などに髪色について書いてあることもあるため、一度確認しておくようにしましょう。
Web面接の際の髪型の注意点
web面接は企業におじゃまするわけではないことから、どこまできっちりとした身だしなみをすればいいのか分からないという方もいるかもしれません。基本的には、web面接の際も対面の面接と同じような髪型・スーツスタイルで参加しましょう。また、web面接では画面を通して自分の姿を見せることになるため、鏡で見るのとはまた違った印象になることがあります。ここでは、web面接の髪型セットで注意すべきポイントを紹介していきます。
後れ毛、癖毛
頭の部分がアップで映ることになるので、細かい後れ毛や癖毛なども目立ちやすく、対面の面接の場合以上に注意が必要です。ワックスやヘアムースを使って細かいところまで整えた後、パソコンの内カメラなどを使って大画面で見え方を確認してみると良いでしょう。
前髪の影
部屋の照明によっては、前髪が影になってしまって目元が暗い印象になることがあります。これも一度パソコンの内カメラで確認し、照明を調整したり、前髪のセットの仕方を変えたりするのがおすすめです。できれば前髪を分けるのではなく、後ろでまとめるか、左右に流してしまった方が、影になる心配がなくなります。
髪色の印象
鏡で見た時は問題なさそうでも、画面を通して見ることで髪色がより明るく見えてしまう場合もあります。染め直した方が良い場合もありますが、照明の色にも影響を受けるため、別の照明を使ってみることで改善するかもしれません。
私服面接の際の髪型はどうすればいい?
私服で来てください、との指定があった場合、服装や髪型に戸惑う方は多いと思います。基本的には、「私服」というのは完全に自由な服装でOKということではなく、「オフィスカジュアル」のようなスタイルを想定すると良いでしょう。スーツでの面接と同様、清潔感があり華美にならないようにするのが大切です。また、より明るい印象にするため、私服の場合でも眉毛や耳が見えるようにしましょう。
ーまとめー
髪型を整えて選考の通過率をUP!
面接では、髪型次第で対人スキルや社会人としての適性が評価され、企業の印象を左右します。
面接で聞かれる質問の回答を考えることも重要ですが、髪型にも意識を向けましょう!
まとめ
髪型を整えて選考の通過率をUP!
面接では、髪型次第で対人スキルや社会人としての適性が評価され、企業の印象を左右します。
面接で聞かれる質問の回答を考えることも重要ですが、髪型にも意識を向けましょう!