フリーターから転職成功！重要なポイントとおすすめの業界を紹介！

様々な理由で現在フリーターの状態になっている方でも、将来のことを思うとやはりいつかは正社員へ転職したいと考えている方が多いのではないでしょうか。しかし、フリーターからの転職は難易度が高いというイメージがあることから、転職になかなか踏み切れない方もいるかもしれません。この記事では、現在フリーター状態で転職を考えている方向けに、フリーターから正社員への転職について次のポイントで解説していきます。

そもそもフリーターからの転職とはどういうこと？

まず、「そろそろフリーターの状態から脱出したい！」と思っていても、どのような状態になればフリーターを抜け出したと言えるのか、はっきりとは分からないという方もいると思います。まずは、フリーターとはどのような状態なのかを確認しましょう。

フリーターからの転職とは、無職や非正規雇用から正社員への転職と考えて良いでしょう。もちろん、35歳以上の方でも非正規雇用の労働者は多く、一般的にはそのような人も「フリーター」と呼ばれています。そのため、公的には34歳までとされていることに驚いた方も多いのではないでしょうか。

このように定義されているのは、35歳以上になると正社員への転職の難易度が大きく上がるからだと考えられます。もともとフリーターとは、学業や夢のために、「まだ正社員にならない」という選択をしている若者の呼称として使われ始めたという背景があります。35歳以上の「フリーター」は「高齢フリーター」や単に「非正規労働者」とされ、今後正社員として働く可能性が比較的大きい34歳以下の「フリーター」とは区別されているのです。

35歳以上で「フリーター」状態の方が正社員に就職するには、それなりの努力や工夫が必要になります。

フリーターからの転職はなぜ難しいの？

一般的にフリーターからの就職は難しいと言われているため、現在フリーターの方は不安に思っているでしょう。しかし、具体的になぜ難しいのかと言われると、よくわからない方も多いのではないでしょうか。フリーターからの就職が難しい理由を分析し、それをカバーできるようにすることで、転職活動をスムーズに進めることができます。それでは、肝心の理由とはどのようなものなのでしょうか。一般的にフリーターの人が転職しにくい理由としては、これまで正社員として働き続けてきた人と比べて、次のような問題を抱えやすいということが考えられます。

特にこれまで3年以上続いた仕事がない場合、企業側から「すぐに辞める人」というイメージを抱かれてしまいやすくなります。せっかく雇った人にすぐ辞められてしまっては、その人の教育にかけた時間やコストが無駄になってしまいますよね。そのため企業側としては、長続きしなさそうな人の採用はなるべく避けたいものなのです。もちろん、やむを得ない事情で3年以内に前職を辞めてしまった方もたくさんいると思います。企業側に安心して採用してもらうために、退職理由の説明や、今回の転職では同じような理由ですぐに退職することはないということをしっかりアピールすることが大切です。

色々な仕事を転々としていたり、無職の期間が長かったりすると、能力や性格などに何か問題があるためではないかと思われてしまう場合があります。家庭環境や病気など、やむを得ない事情がある方はまずしっかり説明しておきましょう。今まで何度も職場とのミスマッチで悩んで転職を繰り返してきたという経緯がある場合は、まずは派遣社員などから始めてみて、職場との相性を確かめるというのも一つの手です。非正規雇用からの正社員への転職について、詳しくはこの後解説します。

今まで働いていた総期間が短い人や、正社員の経験がない人の場合、社会人としての基本的なビジネスマナーなどが身についていないこともよくある懸念の一つです。もちろん、非正規雇用でも立派に社会人として働いているはずですが、バイトやパートは残念ながら社会人経験としてみなされない傾向にあるのです。しかしこのイメージは、面接の中で覆すことができるものでもあります。ブランクが長い方や自信のない方は、転職エージェントやハローワークなど、プロの手を借りて十分な対策をしていきましょう。

フリーターからの転職におすすめのサービス

以上のように、フリーターから正社員への転職は一般的に難易度が高く、自分だけの力でやろうとしても難しいことが多々あります。そのため、フリーターからの転職では次のようなサービスを利用するのがおすすめです。

求人サイトには、フリーターからの転職でも歓迎の求人が数多く紹介されています。「未経験可」、「経験不問」などのワードで検索すると、フリーターから転職しやすい求人が探しやすくなります。無料で時間や場所を選ばずに多くの求人情報を閲覧し、まとめて応募することができるので、効率的に転職活動を進められるでしょう。サイトによって得意な業界・業種などに違いがあるため、複数のサイトに登録してみるのがおすすめです。

フリーターだった期間が長いと、就職活動での書類作成や面接の仕方などで不安が大きい方も多いと思います。ただでさえ忙しくなり、精神的にも体力的にも消耗する転職活動の中で、自分1人で色々なことを勉強・練習するのは大変ですよね。

そこでおすすめなのが、転職エージェントを利用することです。転職エージェントとは、転職を様々な面で支援してくれるサービスのことです。応募書類の書き方を教えてもらえたり、模擬面接などの面接対策に協力してもらえるので、上手く転職活動ができるか不安な方でも自信をもって選考に挑むことができるようになるでしょう。さらに、自分に合った求人を紹介してもらえるので、自分で一から企業をリサーチする手間を省くことができ、就職後のミスマッチも防げます。

同じ転職支援サービスでも、転職エージェントの方が何となく良いものなのではないかと考えている方も多いかもしれません。しかしハローワークには、公的な就職支援組織ならではのメリットがあります。まず、一般的にハローワークの方が求人の数や種類が幅広い傾向にあります。アクセスできる求人の幅が広がることで、自分にあった企業に出会えるかもしれません。また、フリーターの方の転職では、面接に進めるかどうかということも大きなハードルになってきますが、ここでもハローワークのメリットが生きてきます。実は、企業はハローワークからの応募については、必ず面接をしなければならないのです。これも公的機関ならではの魅力ですよね。ただし、ハローワークでは転職エージェントと異なり、求人を自力で探す必要があるなどのデメリットもあります。転職エージェントと上手に併用することがおすすめです。

非正規雇用からの繋がりで転職できる注目制度

以前正社員で働いていた時に、職場とのミスマッチや人間関係のトラブルがあり、よく知らない企業で働くこと自体に不安がある方もいると思います。そこでおすすめなのが、いきなり正社員として採用されることを目指すのではなく、まずは非正規雇用で働いてみるという方法です。それには主に次のような方法があります。

紹介予定派遣とは、派遣社員として働いた後に、正社員や契約社員として直接雇用されることを前提とする派遣制度のことです。派遣社員として働いている間に、職場の雰囲気や仕事内容が自分に合っているかどうかを見極めることができるため、ミスマッチによるリスクを抑えられます。派遣社員として働く期間は一般的に3ヶ月で、最長で半年とされています。

ただし、紹介予定派遣の求人は比較的少なく、そもそも希望の条件では紹介予定派遣の選択肢自体がない場合もあります。希望の条件で調べた結果、紹介予定派遣の求人が見つかった場合には、積極的に活用してみると良いでしょう。

正社員登用制度とは、アルバイト、パート、契約社員などの非正規雇用から、正社員として正規雇用する制度のことです。基準は企業によって異なりますが、よくある条件には次のようなものがあります。

既に長く続けているアルバイトやパートなどがあり、職場の正社員登用制度について上司に確認してみると良いかもしれません。ただし、企業によってはそもそも正社員登用制度を行っていない場合もあります。また、正社員登用制度を狙って非正規雇用として採用されても、必ず正社員になれる保証はありません。ゆくゆくは正社員として働きたいという方は、正社員登用制度だけをあてにするのは危険かもしれません。

フリーターから転職するコツ

ここまでフリーターから転職する際に利用すると良いサービスや制度を紹介してきました。他にも、フリーターからの転職の成功率を上げるために、自分でできることは色々あります。特に次のようなことを心がけるとスムーズに転職できる可能性が高まるでしょう。

一口に「フリーター」といっても、転職の難易度は状況によって異なります。一般に、年齢が高くフリーターの期間が長いほど、転職の難易度は高いようです。実際、正社員への転職成功率は、フリーター期間が長いほど低くなってしまうという調査結果もあります。そのため、転職を決意したらなるべく早く転職活動を始め、フリーター状態から脱することが大切です。

フリーターから転職する難易度は、業界や職種によっても大きく異なります。中にはフリーターからの就職が非常に難しい業界・職種もあり、そのような求人に絞って転職活動をしてしまうと、なかなか転職先が決まらずにフリーター期間がますます長引いてしまうでしょう。そのため、最初に条件を絞りすぎるのではなく、まずはフリーターからでも転職しやすい業界や業種を調べ、その中でなるべく希望に合う求人を探してみるのがおすすめです。

フリーター経験が長いと、正社員の方の転職と比べて経験やスキルの不足が懸念されてしまう場合があります。それを補うことができるのが資格取得です。資格を取得することで、一定の知識や技術を証明することができます。希望の業界や業種で有利になる資格があれば、積極的に取得すると良いでしょう。また、次のような資格は幅広い業界・業種で有利になることが多いので、取得を目指してみるのがおすすめです。

フリーターからの転職でおすすめの業界4選

先ほどフリーターから転職する難易度は業界や職種によって異なるということをお話しました。それでは、具体的にどのような業界や職種が転職しやすいのでしょうか。一般的に、特別な知識や技術が必要ない業界や職種では、未経験でも歓迎の求人が多くなります。まず、フリーターからの転職でも上手くいきやすいおすすめの業界を4つ紹介していきます。

肉、魚、野菜など、生の食材を扱う業界です。スーパーや工場などでの食材の加工・調理、店頭への陳列・販売などは、特別な知識や技術がなくてもできるものが多く、未経験からの就職がしやすい業界と言えます。生鮮業界が特におすすめなのは料理が好きな人です。仕事をする中で食材に関する知識が身についていくので、日常の食生活も豊かになるでしょう。また、料理好きな方の中には「シェフになりたい」と思ったことのある方も多いと思います。もちろん、プロの調理師になるには資格や技術が必要になりますが、実はスーパーやデパートで売っているお惣菜の調理などはプロの資格がなくてもできます。食に興味のある方はぜひ検討してみてください。

車検などにおける車の点検や、修理・メンテナンスを行う業界です。自動車整備業界で働くには、基本的に自動車整備士としてキャリアをスタートすることになります。ここで、自動車整備士について少し調べたことのある方なら、「資格が必要じゃないの？」と疑問に思ったかもしれません。実は、自動車整備の仕事の中でも、オイルやタイヤの交換など、一部の仕事は資格がなくても可能です。もちろん、自動車整備士として働き続けるためには、少なくとも「2級自動車整備士」という資格の取得が求められます。しかし、資格取得には実務経験か専門学校の卒業が必要になるため、未経験から働き始める人も多いのです。そのため、フリーターなどの未経験者でも応募できる求人が豊富です。就職した後は資格取得のための勉強や技術の習得が必要ですが、一度専門性を身につけると、その先の働き先に困らない業界でもあります。機械いじりが好きで、安定して働き続けたい方に特におすすめです。

商品や資材などの荷物の輸送・管理などを行う業界です。生産したり輸入したりした材料を工場に届け、そこで生産した商品を店舗や消費者に届けるという、あらゆる経済活動に不可欠な役割を担っています。最近ではネット通販もますます増加しているため、その仕事量も増加してきていますが、同時に人手不足になっている業界でもあります。特に、トラックなどによる輸送を行うドライバーの人数は減少傾向にあり、さらに時間外労働の規制が強化されたことで、人手不足が深刻化してきています。逆に労働者側にとっては、売り手市場となり、労働環境も改善されてきているところであるため、フリーターからでも転職しやすいかつ働きやすい業界になっていると言えるでしょう。

少子高齢化がますます進んでいく中、介護業界の人手不足が問題になっていることは誰もが耳にしたことがあるのではないでしょうか。実際、介護サービス職業従事者の有効求人倍率は約3.5と非常に高く、就職の際に特別な資格も求められないため、フリーターからも就職しやすくなっています。ただし、介護業界で働き続けるためには就職してから様々な資格取得が求められます。「介護就職初任者研修」は、働き始める前でも取得できるので、介護業界を考えている方はあらかじめ取得しておくとさらに採用されやすくなるでしょう。

フリーターから転職しやすい職種4選

それでは次に職種で見てみましょう。フリーターからの転職の難易度が高い業界でも、職種によっては比較的転職しやすいことがあります。どうしても働きたい業界のある方は、その中で転職しやすい職種を選んでみてはいかがでしょうか。特に次の4つの職種を狙ってみると良いでしょう。

自社の商品・サービスを顧客に紹介したり、購入後のサポートを行ったりする業種です。特別な知識や技術は必要ないので、未経験でも歓迎の求人もたくさんあります。ただし、人を相手にする仕事なので、コミュニケーション能力や基本的なビジネスマナーは必要になってきます。また、入社後は売り上げに貢献するために、自社の商品やサービス、顧客について自分で分析・勉強する姿勢が求められるでしょう。

工場などで材料の加工や部品の組み立てを行う業種です。マニュアルに従って決められた作業を行う仕事が多く、未経験でも働きやすい仕事と言えます。具体的な仕事内容は業界や業種によって様々なので、自分に向いている・興味のある業界を選ぶことが大切です。

実際の現場で建物や公共インフラの建設・解体などを行う業種です。体力が必要になりますが、特別な知識や技術がなくてもできる仕事が多く、人手不足でもあるため、フリーターからでも就職しやすくなっています。

店舗などでお客さんに直接商品を販売する仕事で、多くの業界に必要な職種です。アルバイトやパートからの正社員登用などを行っている場合も多く、正社員への就職の間口も比較的広めと言えます。また、リテールマーケティング（販売士）や接客販売技能検定などの資格を取得していると就職に有利になります。