皆さんは、就活で何をすべきかご存じですか?
やるべきことがたくさんあることは理解していても、具体的に何をすべきか把握していないという方も少なくないでしょう。
そこで、本記事では就活のスケジュールを包括的に解説します。
この記事を参考に、就活のスケジュールを把握し、スムーズに就活を進めましょう。
就活を始めるタイミング
株式会社ディスコによると、新卒の就活開始時期は、大学3年生の4〜6月が多いことがわかります。
1年生 | 2年生 | 3年生の4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月以降 | |
2024年卒(%) | 1.4 | 7.1 | 22.6 | 14.7 | 24.2 | 7.9 | 6.6 | 3.4 | 2.7 | 3.6 | 1.7 | 1.7 | 0.7 | 1.6 |
2025年卒(%) | 1.7 | 7.6 | 26.0 | 15.2 | 23.0 | 6.7 | 6.3 | 3.8 | 2.8 | 2.3 | 1.2 | 0.7 | 0.8 | 1.9 |
参照元:11月後半時点の就職意識調査|株式会社ディスコ キャリタスリサーチ
一般的に、企業が新卒採用活動を開始して良いとされる日である「就職解禁日」は3月1日に設定されています。
しかし、外資系企業や一部の業界では、選考開始時期が早く、大学3年生の春からエントリーを受け付ける企業も少なくありません。
また、サマーインターンシップへの参加は、企業理解を深めるだけでなく、選考での優遇につながることもあります。
一方で、大学1,2年生からでも就活の準備を始めることも可能ですが、学業が忙しく、将来のキャリアに対する明確なビジョンが定まっていない方が多いため、就活に踏み出せない傾向があります。
これから就活を始める方は、こちらの記事をご覧ください。
就活のスケジュール
就活を始める時期はわかったが、具体的に何をすればいいかわからない。
という方のために、ここからは就活のスケジュールを8つのステップにわけて解説します。
自己分析
自己分析は、志望業界や職種を選ぶ基盤となる重要なステップです。
自己分析では、自分の強みや弱み、価値観、興味・関心を明確にすることを目的にしています。
自己理解を深めることにより、自分が得意とすることや、やりがいを感じる仕事を具体的に把握できます。
さらに、過去の経験を振り返り、成功体験や課題を整理することで、仕事で活かせるスキルや成長ポイントも明確になるでしょう。
業界・企業研究
業界・企業研究は、志望業界・企業を明確化する重要なプロセスです。
業界研究では各業界の特徴や動向、求められるスキルを把握し、自分に適した業界を絞り込みます。
そして、企業研究では各企業のビジョンや事業内容、社風、採用方針を調べます。
業界・企業研究により得た情報は、志望動機や自己PRを具体的かつ説得力のあるものにする基礎となるでしょう。
また、企業文化や将来性を理解することで、自分がその企業でどのように成長できるかをイメージしやすくなります。
インターンシップ
インターンシップは、実務を通じて業界や企業への理解を深め、自身の適性を確認する貴重な機会です。
インターンシップでは、職場の雰囲気や働き方を直に知れるため、志望企業や業界を選ぶ判断材料になります。
また、仕事への意欲や、スキルを企業に直接アピールする場としても有効です。
さらに、プログラム参加者を対象とした早期選考につながるケースもあります。
インターシップへ積極的に参加することで、自己成長や内定獲得のチャンスを広げられるでしょう。
企業説明会・セミナー
企業説明会やセミナーは、企業の事業内容や求める人物像を直接知る機会です。
企業説明会やセミナーでは、企業のビジョンや職場の雰囲気を掴むだけでなく、採用担当者の話を通じて、企業が求めるスキルや適性を具体的に理解できます。
また、企業説明会では、採用担当者へ直接質問できるため、公式サイトやパンフレットでは得られない情報を収集できます。
エントリー
エントリーは、志望企業に正式に応募する最初のステップです。
採用担当者は、エントリーを通じて、企業は応募者の基本情報や志望動機、自己PRを確認します。
エントリー時に提出するエントリーシートや履歴書は、応募者の基本情報が書かれており、応募者の魅力を伝える重要な書類です。
エントリーシートや履歴書の内容は、選考過程での基礎資料として扱われるため、企業の求める人物像に合った内容を具体的に記載しなければなりません。
また、エントリーには締め切りがあるため、定期的にスケジュールをチェックし、早めに準備することが就活成功への鍵となります。
筆記試験・適性検査
筆記試験や適性検査は、応募者の基礎学力や適性を評価するために実施される選考ステップです。
筆記試験では、一般常識や専門知識、言語・数理能力が問われます。
また、適性検査では、職務に対する性格や適応能力が測定されます。
筆記試験や適性検査の結果は、応募者が企業の求める基準に合致しているかを判断する重要な指標です。
試験内容は企業や業界ごとに異なるため、過去問題や模擬テストを活用して対策することが就活成功への鍵となります。
面接
面接は、企業が応募者の人柄や能力、志望動機を直接確認する選考の最終段階です。
面接では、自己PRや志望動機を具体的かつ説得力を持って伝えることが求められます。
また、企業の質問に的確に答えるだけでなく、自分からも質問することで、仕事や職場環境に対する意欲を示さなければなりません。
面接では、話し方や態度、服装などの第一印象も評価に含まれるため、事前準備やリハーサルを入念に実施することが就活成功の鍵となります。
内定獲得
内定獲得は、企業との選考過程を経て正式な採用意志を示す最終的な成果です。
企業からの内定通知を受領後、内定承諾書に署名し、企業へ提出するのが一般的な流れです。
内定後面談などでは、就業開始日や条件などを確認します。
また、入社前に必要な書類の準備や健康診断を受けることが求められる場合もあります。
手続きの遅延を防ぐため、企業の指示に従い迅速に対応しましょう。
特別な新卒採用方法【4つ】
近年は採用方法が多様化しており、通常の新卒採用とは異なる方式で新卒を採用している企業が存在しています。
ここからは、特別な採用方法の代表例を4つ紹介します。
リファラル採用
リファラル採用とは、自社の社員や関係者から友人・知人を紹介・推薦してもらう採用手法です。「リファラル(referral)」は英語で「紹介」や「推薦」を意味します。
リファラル採用は、企業文化や業務内容を理解している社員からの紹介であるため、候補者とのマッチング精度が高く、入社後の定着率向上が期待できます。
一方で、紹介者のバイアスがかかる可能性や、入社後の人間関係に影響を及ぼすリスクも考量しなければなりません。
ソーシャルリクルーティング
ソーシャルリクルーティングとは、X(旧Twitter)やFacebook、InstagramなどのSNSを活用して行う採用手法です。
企業が自社の情報や魅力をSNS上で情報収集し、採用担当者と直接コミュニケーションを取ることで、従来の求人広告や人材紹介会社を介さずに企業の求人へ応募できます。
ソーシャルリクルーティングでは、企業文化や価値観だけでなく、採用担当者の人柄や適性をより深く理解できます。
また、SNSの拡散力を利用して、今まで知らなかった優良企業を発掘できるでしょう。
一芸採用
一芸採用とは、学歴や一般的な選考基準にとらわれず、特定の分野で優れた才能や実績を持つ人材を対象にした採用方法です。
芸術やスポーツ、プログラミング、SNS運営など、多様な分野での成果が評価の対象となります。
自分の特技や個性が評価されるため、他の候補者との差別化ができ、採用される可能性が高くなります。
オファー型採用
オファー型採用とは、企業が求職者のプロフィールや経歴を確認し、直接採用オファーを送る採用手法です。
従来の求職者からの応募を待つ方法と異なり、企業が積極的に人材を探索してアプローチします。
オファー型採用は、企業からの直接的なスカウトを受けるため、応募の手間が省け、早期に内定を得られる可能性が高まります。
就活のスケジュールを管理するコツ【6つ】
就活は、やるべきことが膨大なため、スケジュール管理に苦戦する方が少なくありません。
そこで、ここからは就活のスケジュールを管理するコツを6つ紹介します。
優先順位をつける
| 就活のスケジュールを管理する際は、タスクの優先順位をつけることで、自分が今何をすべきか明確になります。
就活では、説明会やエントリー、面接など、同時に進めるべきタスクがたくさんあります。
そのため、すべてを完璧にこなすのは難しいでしょう。
優先順位をつけることで、志望度の高い企業や締切の早いタスクから取り組め、タスクのやり忘れを防げます。
また、優先順位を明確にすることで、迷いやストレスを減らし、効率的に計画を遂行できます。
定期的に見直す
| 1度立てた就活のスケジュールは、定期的に見直すようにしましょう。
企業の採用スケジュール変更や自分の選考結果次第で、就活の予定が大きく変わることは少なくありません。
定期的に就活のスケジュールを見直すことで、新たに発生したタスクをスケジュールに組み込み、優先順位を再設定できます。
また、進捗を確認することで、計画通り進んでいない部分を早期に修正できるため、焦りや失敗を防げます。
タスクを細分化する
| 就活のスケジュールを立てるときは、タスクを細分化しましょう。
就活には、自己分析や企業研究、エントリーシート作成、面接対策など多岐にわたる作業があります。
各タスクを細分化することで、ひとつひとつのタスクが明確になり、優先順位や進捗を把握しやすくなるでしょう。
また、細分化させたタスクを完了させるごとに達成感が得られ、モチベーションの維持にもつながります。
締め切りを早めに設定する
| タスクの期限を設定する際は、想定している時期よりも早めに設定しましょう。
書類作成や準備には、想定以上の時間がかかる場合があります。
締切間際に焦ってしまうと、質の低下やミスの頻発などが引き起こされるでしょう。
締め切りを早めに設定することにより、余裕を持ったスケジュールが確保でき、不測の事態が起きても柔軟に対応できます。
また、余裕があると見直しや改善の時間が取れるため、企業に対するアピールの質を高められます。
過密スケジュールを避ける
| 就活のスケジュールを立てるときは、過密スケジュールになることを防ぎましょう。
過密なスケジュールは、肉体的・精神的な負担を増大させ、集中力やモチベーションの低下を引き起こします。
その結果、面接や書類作成の質が低下し、重要な機会を逃してしまうでしょう。
また、スケジュールに余裕がないと、予期せぬ変更やトラブルへの対応が難しくなります。
適度な休息と余裕を持つことで、準備を万全にし、冷静で前向きな姿勢を維持しましょう。
一元管理する
| 就活のスケジュールを管理するときは、ひとつのツールで一元管理しましょう。
複数の企業の説明会や選考が同時進行で進む中、異なるツールでスケジュールを分散管理していると、情報が漏れたり、ダブルブッキングなどのミスが発生しやすくなります。
一元管理により、全体像を視覚的に把握でき、優先順位を明確にした上で計画を立てやすくなります。
また、締切や重要なタスクを見逃すことを防ぎ、余裕を持って行動できるようになるでしょう。
就活で役立つスケジュール管理アイテム【5選】
ここからは、就活のスケジュール管理に役立つアイテムを5つ紹介します。
就活のスケジュール管理に苦戦している方は、参考にしてください。
就活専用アプリ
就活専用アプリには、説明会や選考の予定をカレンダーに登録し、締切や重要な日程を通知する機能が搭載されています。
また、応募状況や進捗を一元管理できるため、複数企業への対応がスムーズになります。
さらに、一部のアプリでは、企業情報やエントリーシートの管理機能も提供されており、情報の整理と活用も円滑に進められるでしょう。
PCだけでなくスマートフォンから手軽にアクセスできるため、移動中や空き時間にも確認・更新できることも魅力です。
スケジュール帳
スケジュール帳は、就活のスケジュールを視覚的に把握するのに役立ちます。
企業説明会や選考の日程、応募締切などをカレンダー形式で記入することで、全体の流れが一目でわかり、過密スケジュールも容易に回避できます。
また、日ごとのタスク欄にやるべきことを細かく書き込むことで、計画を具体化できるでしょう。
選考会場では、スマートフォンが使えないこともありますが、紙のスケジュール帳であれば気軽にどこでも利用できます。
スケジュール帳を使うときは、重要な予定は色分けや付箋を活用して視認性を高めましょう。
スケジュール管理アプリ
スケジュール管理アプリは、就活のスケジュールを効率的に整理・管理するのに役立ちます。
スケジュール管理アプリでは、カレンダーに説明会や選考日程を登録し、リマインダーを設定すると、重要な締切や予定を忘れなくなります。
さらに、複数の予定を色分けすることで、優先順位やタスクの種類を視覚的に把握できます。
多くのアプリには共有機能があるため、友人や家族と予定を共有してサポートを受けることも可能です。
また、クラウド同期により、スマートフォンやPCからいつでも確認・更新でき、スケジュール管理がスムーズに進められます。
ToDoリスト
ToDoリストは、やるべきことを整理して書き出したリストです。
ToDoリストに自己分析や企業研究、エントリーシートの作成、面接対策など、やるべきタスクを細かく書き出し、優先順位を付けます。
そして、期限を設定し、進捗状況をチェックできるアプリを活用すると、効果的にスケジュール管理できるようになります。
完了したタスクをリストから消すことで達成感を得られ、モチベーションも維持できるでしょう。
また、細分化したタスクを見える化することで、計画の漏れや重複を防げます。
リマインダー機能
リマインダー機能は、重要なタスクを忘れずに実施したい方にお勧めのアイテムです。
面接やエントリーシートの提出期限、企業説明会の日程など、重要な予定を設定し、通知を受け取ることで、タスクの遅れや見逃しを防げます。
また、リマインダーを繰り返し設定することで、事前準備や締切直前の確認が可能となり、安心して対応できます。
リマインダー機能によっては、スマートフォンやPCと連携できるものもあるため、場所を問わず常に確認でき、効率的なスケジュール管理を実現できるでしょう。
カレンダー
重要な予定を一目で確認したい方には、カレンダーがおすすめです。
説明会、エントリーシートの提出期限、面接日程など、すべてのイベントをカレンダーに記載することで、視覚的に把握できます。
また、自室の壁や机など見やすい位置に配置し、色分けやアイコンを使って、企業ごとやタスクの優先度を分類すると、さらに分かりやすくなります。
就活のスケジュールに関する情報を収集する方法【7つ】
採用スケジュールは、業界や企業によって異なります。
そのため、就活の成功には、事前の情報収集が欠かせません。
ここからは、就活のスケジュールに関する情報を収集する方法を7つ紹介します。
就職情報サイト
就職情報サイトは、求人情報や企業情報を提供し、求職者が就職活動を進めるのをサポートするオンラインプラットフォームです。
説明会や選考の開始日程、締切などの最新情報が掲載されており、企業ごとのスケジュールを簡単に比較・確認できます。
また、サイトによってはリマインダー機能やカレンダー機能が付属しており、自分のスケジュール管理にも活用できるでしょう。
さらに、サイト内の就活ガイドや先輩の体験談を参考にすることで、スケジュールの組み方や進め方のヒントも得られます。
キャリアセンター
キャリアセンターは、学生や求職者に就職活動の支援を提供する施設です。
大学が運営しているため、企業説明会や選考スケジュールなど、学生向けに特化した最新情報を得られます。
また、キャリアアドバイザーが個別相談に応じてくれるため、具体的なスケジュールの組み方や戦略についてアドバイスを受けられます。
さらに、学内限定の求人情報やイベントも提供されるため、効率的に情報収集できるでしょう。
企業の公式サイト
企業の公式サイトは、就活のスケジュールの正確な情報を得るのに役立ちます。
公式サイトでは、企業が直接情報を発信するため、説明会やエントリーの開始・締切日、選考日程などの公式情報を確認できます。
また、最新の更新内容や変更が反映されるため、ミスや誤解を防ぎやすくなります。
さらに、企業の求める人材像や業界動向も掲載されているため、選考準備の活用にもおすすめです。
SNS
| 就活のスケジュールに関する情報をリアルタイムで知りたい方には、SNSがおすすめです。
企業公式アカウントや採用担当者は、採用関連の最新情報を発信しているため、説明会の追加日程や選考の変更をいち早く把握できます。
また、内定者や就活経験者の体験談やアドバイスも多く共有されており、実践的なスケジュール管理のヒントを得られます。
さらに、SNS特有の双方向性により、企業や他の就活生とも交流できるでしょう。
OBOG訪問
OBOG訪問は、大学の卒業生(OBOG)に直接会い、企業や業界についての情報を得る就職活動の一環です。
先輩たちが実際に経験した選考の流れやスケジュール管理の工夫を直接聞けるため、信頼性が高く実用的な情報を得られます。
また、企業ごとの採用プロセスや文化についての詳細な情報を得られるため、自分に合った準備を進めやすくなります。
就職情報誌
就職情報誌は、企業の採用情報や業界動向を掲載した紙媒体の求人情報誌です。
説明会や選考の一般的な時期、業界ごとの動向、スケジュールの立て方などが分かりやすくまとめられています。
就職情報誌には、企業ごとの採用スケジュールや詳細情報が掲載されており、一度に複数の企業を比較できます。
また、紙媒体なので持ち運びやすく、インターネット環境がない場所でも活用できることも魅力のひとつです。
新卒採用イベント
新卒採用イベントは、効率的かつ直接的に就活のスケジュールを把握できる手段です。
複数の企業が一堂に集まっているため、説明会やブースを通じて採用スケジュールやプロセスを直接確認できます。
また、企業の採用担当者と直接話す機会が得られ、選考日程や企業の採用方針について具体的な質問が可能です。
さらに、同時に複数の企業の情報を比較できるため、効果的に情報収集を進められます。
ーまとめー
就活のスケジュールを把握し就活を成功させよう!
今回は、就活のスケジュールを包括的に解説しました。
就活のスケジュールを把握することで、適切なタイミングで応募や面接を進められます。
計画的に準備を進め、就活を成功させましょう!
まとめ
就活のスケジュールを把握し就活を成功させよう!
今回は、就活のスケジュールを包括的に解説しました。
就活のスケジュールを把握することで、適切なタイミングで応募や面接を進められます。
計画的に準備を進め、就活を成功させましょう!