
自身のキャリアを考えるうえで、どのような経験やスキルを身につけるべきかも求められますが、勤めている業界の将来性について考えることも重要です。
そのような中で、

自動車整備士の仕事は、将来なくなるのでは?
というような不安を抱いている方も少なくありません。
電気自動車(EV)の普及や自動運転技術の進化により、転換期を迎えている自動車整備士業界について改めて考えることは、今後のキャリアアップにもつながります。
本記事では、自動車整備士業界の将来性や今後も必要とされる自動車整備士を目指すためにやるべきことを紹介します。
この記事を参考に、自動車整備士の将来性を正しく理解し、10年後も活躍できるキャリアを描きましょう。


自動車整備士の現状と業界動向


自動車整備士は、私たちの安全なカーライフを支える欠かせない職業です。
一方で「人手不足」や「きつい仕事」というイメージを持っている人も少なくありません。
では、実際の自動車整備業界は今どのような状況にあり、どんな変化が起きているのでしょうか。
日本自動車整備振興会連合会によると、直近の自動車整備士業界は、以下のような動向が見られます。
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
| 総整備売上高(億円) | 57,388 | 59,072 | 62,561 | 66,592 |
| 企業数(社) | 72,370 | 72,176 | 72,481 | 72,317 |
| 整備士数(人) | 331,681 | 331,255 | 333,047 | 333,475 |
| 平均年齢(歳) | 46.7 | 47.2 | 47.4 | 47.7 |
| 技術料(工賃)の対前年増減率(%) | +2.5 | +4.0 | +5.1 | +5.8 |
| 平均年収(千円) | 4,043.8 | 4,172.8 | 4,257.9 | 4,428.9 |
日本自動車整備振興会連合会のデータからは、以下のようなことが分かります。
自動車整備士業界の動向
- 売上高が増加(市場規模が拡大)している
- 1企業および1整備士あたりの生産量が増えている(工賃が上がっている)
- 自動車整備士の高齢化が進んでいる
- 自動車整備士の年収・待遇は改善傾向にある
その一方で、現役の自動車整備士は、以下のような理由で別の業界への転職を決めています。
| 自動車整備士を退職した理由 | 給料に不満がある | 労働環境に不満がある | 人間関係に不満がある | やりたい業務がない | ライフイベント |
| 割合(%) | 39.8 | 22.4 | 8.2 | 12.2 | 17.3 |
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このように、自動車整備士業界は市場規模が増えている一方で、高齢化や人手不足などの人材面での課題が多いため、今後も待遇や労働環境の改善が見込まれます。
自動車整備士業界のトレンド情報を専門家に聞きたい方は、自動車整備士業界に特化した求人サイト「メカニックマッチ」をご利用ください。


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自動車整備士業界の将来性を左右する要因【4選】


自動車整備士業界の将来性は、単一の要因ではなく、複数の社会的・技術的変化が重なって左右されます。
ここでは、今後10年を見据えてとくに重要となる要因を整理して解説します。
自動車技術の進化
自動車技術の進化は、自動車整備士業界の将来性を大きく左右する重要な要因です。
自動車業界では、過去に以下のような自動車技術の変化がありました。
過去に起こった自動車技術進化の具体例
- 電動化(EV・ハイブリッド)のインフラ整備にともなう充電インフラやワイヤレス給電技術などの開発
- レベル2〜3程度の自動運転・高度運転支援技術(ADAS)を搭載した自動車の開発
- 車載ソフトウェアのOTA(Over-The-Air)更新やAIによる予測制御・安全機能の一般化
- センサー技術(LiDAR、カメラ、レーダーなど)の環境認識精度の向上や自動運転機能の実装範囲拡大
このようなEVやハイブリッド車、先進運転支援システムの普及により、従来の機械中心の整備だけでは対応が難しくなっています。
また、電子制御やソフトウェアに関する理解が求められるため、整備内容はより高度化していくと考えられます。
法規制・安全基準の変化
法規制や安全基準の変化は、自動車整備士の必要性を継続的に支える要因のひとつです。
過去には、以下のような法規制・安全基準の変化がありました。
実際に起こった自動車整備・安全基準に関わる法規制・安全基準の変化
- 2025年に国土交通省が自動車整備の事業規制を7項目で見直す法改正を実施
- 2025年に車検受検可能期間が、「満了日の1か月前 → 2か月前」に拡大
- 2024年に車検の検査項目として電子装置の診断(OBD検査)が義務化
- 2019年の道路運送車両法改正により、「特定整備制度」が導入
- 2019年に成立した改正道路運送車両法で自動運転車(特にレベル3)を想定した安全基準が新設
このように、車検制度や排出ガス規制、安全装備の義務化などは年々厳格化されています。
変更内容次第では、従来の整備内容が通用しなくなることも少なくありません。
そのため、国土交通省を中心に整備されているこれらの制度を把握することは、自動車関連の専門知識が求められる自動車整備士にとって不可欠といえます。
クルマ社会の構造変化
クルマ社会の構造が変化することも自動車整備士業界の将来性に影響する要因のひとつです。
一例として、都市部ではカーシェアや公共交通の利用が進み、個人の保有台数は減少傾向にあります。
一方で地方や物流、商用車分野では自動車依存度が高く、整備需要は今後も続くと考えられます。
実際、交通エコロジー・モビリティ財団によると、2002年には日本国内のカーシェアリング車両台数が21両で会員数は50人だったのに対し、2025年には車両台数が84,887両で会員数は5,602,120人でした。
このような車社会における地域差は、自動車整備士の需要にも影響を及ぼします。
自動車整備士が保有するスキルの変化
自動車整備士自身が保有するスキルの変化は、自動車整備士業界全体の将来性を決定づける要素です。
近年の自動車整備士は、従来の整備技術に加え、電気・電子や診断機の操作、ITリテラシーが求められています。
さらに、顧客対応力や説明力も重要視されるようになり、技術職から総合職的な役割へ変化しています。
10年後も必要とされる自動車整備士になるためには?


10年後も必要とされる自動車整備士になるためには、現在の業務がうまくこなせていればいいというわけではありません。
将来の変化に対応できる人材になることが求められます。
ここからは、長期的に必要とされる自動車整備士を目指すためにやるべきことを5つ紹介します。
幅広い経験が積める環境で働く
| 長期的に必要とされる自動車整備士を目指すためには、将来を見据えて幅広い経験が積める環境で働きましょう。
企業によって扱う車種や業務内容が異なります。
特定の車種や作業だけに限定される職場では、キャリアの幅が狭くなる恐れがあります。
とくに、自動車整備士としてのキャリアが固まっていない未経験からの転職で特定の分野に特化した企業へ勤めると、視野が狭まりかねません。
特定の分野に特化した専門性を磨くことも重要ですが、将来のことを考え、幅広い知識やスキルを身につけることを意識しましょう。
自動車整備士業界でどのような経験を積めるか知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


資格を取得する
| 自動車整備士としてのキャリアアップを目指す方は、計画的に自動車整備士関連の資格を取得しましょう。
オイル交換やタイヤ交換などの補助的な業務であれば、無資格でも業務に関われます。
しかし、長期的に需要がある自動車整備士を目指すためには、自動車整備士資格などを取得し、高い専門性をアピールしなければなりません。
多くの自動車整備士が取得している自動車整備士資格は、以下のような種類があります。
自動車整備士資格の種類
- 一級大型自動車整備士
- 一級小型自動車整備士
- 一級二輪自動車整備士
- 二級ガソリン自動車整備士
- 二級ジーゼル自動車整備士
- 二級自動車シャシ整備士
- 二級二輪自動車整備士
- 三級自動車シャシ整備士
- 三級自動車ガソリン・エンジン整備士
- 三級自動車ジーゼル・エンジン整備士
- 三級二輪自動車整備士
- 自動車タイヤ整備士
- 自動車電気装置整備士
- 自動車車体整備士
また、自動車整備士資格以外にも以下のような資格が役立ちます。


自動車整備主任者資格
自動車整備主任者資格は、自動車整備工場において整備作業全体を管理・監督するための資格です。
国土交通省が所管しており、道路運送車両法に基づいて各整備事業者に配置が義務付けられています。
自動車整備主任者資格を保有していると、分解整備や点検作業が適切かを確認し、最終的な整備責任を担う立場になれます。
また、整備内容の確認や作業指示、安全管理、整備記録の管理なども担当するため、現場の品質と安全性を支える重要な存在といえるでしょう。


自動車検査員資格
自動車検査員資格とは、車検において保安基準への適合性を最終的に判断するための専門資格です。
国土交通省が所管しており、講習や試験を通じて高い専門性と責任意識を備えた人材が選任されます。
自動車検査員資格を保有していると、指定自動車整備事業(いわゆる指定工場)において、完成検査や保安基準適合証の作成・交付を担当できるようになります。
また、ブレーキや灯火類、排出ガス、安全装置などを総合的に確認し、車両を公道で安全に使用できるかを判断する重要な役割を担います。
今後のキャリアを踏まえて、必要な資格を取得してください。
また、キャリアアップしたい方に向けた自社の研修制度などがある場合は、積極的に参加しましょう。
自動車整備士資格や自動車整備主任者資格、自動車検査員資格について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。






業界専門誌を読む
| 自動車整備士業界の知識をアップデートさせるためには、業界専門誌を読む習慣を身につけましょう。
代表的な業界専門誌には、自動車業界全体のニュースを扱う「日刊自動車新聞」や自動車整備業務に役立つ実践的なノウハウが豊富な「オートメカニック」などがあります。
専門誌には新技術や法改正、現場事例など実務に直結する情報が掲載されています。
日々の業務からでもさまざまな知識や経験が身に付きますが、業界専門誌を購読することで、さらに視野が広がるでしょう。
近年は、電子版の業界専門誌も誕生しているため、ぜひ読んでみてください。
SNSやWebサイトで自動車整備士に役立つ情報を収集する
| 自動車整備士として活躍するために役立つ情報を効率的に収集したい方は、SNSや自動車整備士関連のWebサイトをチェックしましょう。
現役整備士の発信やメーカーの公式情報は、現場目線の学びにつながります。
また、他の自動車整備士が実際に体験したトラブルや最新技術の使用感などをチェックすることで、実務への対応力が高まります。
なお、SNSや口コミなどは偏った意見が多数存在するため、複数の情報を比較しながら精査しましょう。
SNSを使用した就職・転職の進め方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


業界内の人脈を広げる
| 自動車整備士の業務における視野を広げるためには、業界内の人脈を広げましょう。
自社内など、限られた領域で知識や経験を身につけると、汎用性に欠ける恐れがあります。
他社の自動車整備士や関連業種と交流することで、新しい考え方や情報を得られるでしょう。
また、同業他社への転職を検討する場合、業界内の人脈が広いと、リファラルのチャンスが広がります。
自動車整備士向けのイベントやオンラインコミュニティへ参加し、安定したキャリアを目指しましょう。
自動車整備士業界で自分らしく働ける職場を探すためのポイント【5つ】


自動車整備士として長期的に活躍するためには、自分に合った職場を探すことが求められます。
とくに、未経験から自動車整備士を目指す方にとって、初めて働く職場での経験は、自動車整備士としての基盤形成に影響します。
自動車整備士業界で自分らしく働ける職場を見つけるためには、給与や勤務地だけでなく、働き方や成長環境まで含めて見極めることが重要です。
ここからは、自動車整備士業界における職場選びで押さえておきたいポイントを5つ紹介します。
自動車整備士業界への理解を深める
| 自動車整備士業界で自分らしく働ける職場を探すための第一歩として、自動車整備士業界への理解を深めましょう。
業界全体の構造や働き方、将来性を知ることで、自分に合う職場像が明確になります。
とくに、未経験から自動車整備士を目指す人にとって、自動車整備士業界への理解を深めることは、志望動機や自己PRなどを考えるうえでも欠かせません。
また、就職・転職してから時間が経っていると、動向が変化していることもあるため、経験者の方も改めて情報をアップデートしましょう。
自動車整備士としての理想像を明確にする
| 自動車整備士業界への理解を深めたら、自動車整備士としての理想像を明確にしましょう。
具体的には、どのような技術を身につけたいのか、どんな働き方をしたいのかを言語化しましょう。
自動車整備士の理想像の具体例
- 自動車整備士一級を取得し、電子制御系トラブルや複合的な故障診断を専門に担当する
- 自動車整備士二級を取得し、車検整備・法定点検・一般修理を一通り任されるようにする
- 若手整備士のOJT指導や作業サポートに携わり、現場全体の技術力向上に関わる
理想像が曖昧なままだと、条件だけで職場を選びミスマッチが起こりやすくなります。
将来の姿を意識することで、自分らしく働ける環境を選びましょう。
自動車整備士業界に特化した就職・転職支援サービスを活用する
| 自動車整備士業界で自分に合った職場を探すためには、自動車整備士業界に特化した就職・転職支援サービスを活用しましょう。
自動車整備士業界に特化した就職・転職支援サービスでは、仕事内容や職場環境が具体的にわかる求人が多く掲載されています。
また、一般的な就職・転職支援サービスではわかりにくい現場情報を得られることもあります。
効率よく自分に合った職場を探したい方は、ぜひ自動車整備士業界に特化した就職・転職支援サービスを活用してみてください。
自動車整備士業界に特化した就職・転職支援サービスをお探しの方は、自動車整備士業界に特化した求人サイト「メカニックマッチ」をご利用ください。


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実際に働いている人の意見を取り入れる
| 自動車整備士業界で職場を探すときは、実際に働いている人の意見を取り入れましょう。
現場の雰囲気や忙しさ、人間関係などは、求人票や企業の採用ページからは読み取りにくい情報です。
カジュアル面談や口コミ、SNSなどを通じて実際に働いている従業員からのリアルな情報を収集することで、自分に合った職場を見極めやすくなるでしょう。
入社後のミスマッチを減らすためにも、ぜひ働いている人の意見を聞いてみてください。
自動車整備士のリアルな声を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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現役自動車整備士が語る!メカニックマッチで見つけた理想の職場とは?複数の企業を比較する
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自分らしく働ける職場をみつけるためにも、ぜひ複数の企業を比較してみてください。
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ーまとめー
将来性を見据えた転職で後悔しないキャリアを目指そう!


今回は、自動車整備士業界の将来性や今後も必要とされる自動車整備士を目指すためにやるべきことについて解説しました。
自動車整備士業界は、EVや自動運転車の普及により、めまぐるしく変化しています。
しかし、自動車技術が変化しているからといって、自動車整備士が不要になるというわけではありません。
むしろ、新しい技術に対応できる人材の価値は、今後さらに高まります。
未経験からの転職でも、基本的な知識やスキルを身につけつつ、自動車整備士業界のトレンド情報を抑えることで、自動車整備士業界で活躍できるでしょう。
将来的に必要とされる自動車整備士を目指したい方は、この記事をきっかけに自分のキャリアを見つめなおしてください!
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まとめ
将来性を見据えた転職で後悔しないキャリアを目指そう!


今回は、自動車整備士業界の将来性や今後も必要とされる自動車整備士を目指すためにやるべきことについて解説しました。
自動車整備士業界は、EVや自動運転車の普及により、めまぐるしく変化しています。
しかし、自動車技術が変化しているからといって、自動車整備士が不要になるというわけではありません。
むしろ、新しい技術に対応できる人材の価値は、今後さらに高まります。
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