
「自動車整備士は年収が低い」というイメージを抱いていませんか?
自動車整備士の待遇が低かった時代の名残により、「自動車整備士=薄給」というイメージが根付いてしまっています。
しかし、平均年収が12年連続で上昇するなど、近年は自動車整備士業界全体として待遇改善が進んでいます。
さらに、人手不足や技術の高度化などにより、今後も収入アップが期待されるでしょう。
そこで、本記事では年代別・就職先別に見た自動車整備士の給与事情や、年収を上げる具体的な方法まで詳しく解説します。
この記事を参考に、自動車整備士としての将来像を明確にし、収入アップを実現するキャリア設計を考えましょう。

自動車整備士の平均年収はどれくらい?

令和7年賃金構造基本統計調査によると、平均給与は以下のとおりでした。
| 企業規模 | 10人以上 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
| 平均月額給与(千円) | 344.5 | 329.4 | 346.9 | 385.9 |
同年の平均賃金が340.6千円であることを踏まえると、自動車業界の給与水準は平均と同じぐらいであることがわかります。
また、自動車整備士業界における年代別の平均給与は、以下のとおりです。
| 年齢 | 10人以上 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
| ~19歳の平均月額給与(千円) | 252.8 | 280.9 | 236.3 | 197.1 |
| 20~24歳の平均月額給与(千円) | 267.1 | 261.4 | 266.9 | 297.1 |
| 25~29歳の平均月額給与(千円) | 300.5 | 297.9 | 296.5 | 343.6 |
| 30~34歳の平均月額給与(千円) | 307.3 | 301.3 | 309.1 | 365.6 |
| 35~39歳の平均月額給与(千円) | 330.4 | 324.0 | 330.3 | 403.1 |
| 40~44歳の平均月額給与(千円) | 344.3 | 334.5 | 365.8 | 370.8 |
| 45~49歳の平均月額給与(千円) | 359.4 | 354.5 | 365.9 | 391.8 |
| 50~54歳の平均月額給与(千円) | 359.4 | 352.2 | 371.2 | 405.0 |
| 55~59歳の平均月額給与(千円) | 350.8 | 340.0 | 375.5 | 388.1 |
| 60~64歳の平均月額給与(千円) | 315.1 | 304.7 | 334.9 | 355.9 |
| 65~69歳の平均月額給与(千円) | 271.7 | 270.2 | 274.6 | 287.6 |
| 70歳~の平均月額給与(千円) | 241.4 | 238.9 | 249.7 | 251.1 |
さらに、勤務先によっても年収は異なります。
実際に、自動車特定整備業実態調査からは自動車整備士業界全体の年収水準は向上しているものの、専・兼業工場よりもディーラーの方が年収の水準が高い傾向があることがわかります。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
| 整備要員の平均年収(専業)(千円) | 3,603.8 | 3,623.8 | 3,646.1 | 3,783.2 | 3,815.0 | 3,957.2 |
| 整備要員の平均年収(兼業)(千円) | 3,813.9 | 3,839.9 | 3,891.7 | 4,065.3 | 4,114.9 | 4,203.8 |
| 整備要員の平均年収(ディーラー)(千円) | 4,659.8 | 4,684.6 | 4,805.4 | 4,899.6 | 5,094.3 | 5,351.2 |
| 整備要員の平均年収(全体)(千円) | 3,963.0 | 3,987.0 | 4,043.8 | 4,172.8 | 4,257.9 | 4,428.9 |
自動車整備士の年収が低いと考えられている理由【3つ】

自動車整備士業界は、他業界と比較しても決して給与水準が低いというわけではありません。
しかし、「自動車整備士=薄給」というイメージを持っている人が現代にも存在しています。
ここからは、自動車整備士の年収が低いと考えられている理由を3つ紹介します。
中小企業が多い
自動車整備士の年収が低いと考えられる理由のひとつは、中小企業が多く給与水準にばらつきがあることです。
自動車整備士業界は、ディーラー以外にも小規模な整備工場が数多く存在しており、企業規模によって収入差が大きくなりやすい構造になっています。
そのため、平均値を見たときに大手ディーラーよりも低い水準に引っ張られやすく、自動車整備士業界全体の年収が低いという印象につながることも少なくありません。
体力的な負担が大きい
体力的な負担が大きい仕事であることも、自動車整備士の年収が低いと考えられる理由のひとつです。
機械化・専用工具の発達により、昔より作業負担は確実に減っていますが、実際の現場では重整備や長時間の立ち作業が多く、夏や冬などの厳しい環境で働くことも少なくありません。
そのため、仕事内容の大変さと給与のバランスが見合わないと感じられることがあり、年収が低い職種という印象につながっています。
昔の低賃金のイメージが残っている
昔の低賃金のイメージが残っていることも、自動車整備士の年収が低いと考えられている要因のひとつです。
かつては現在ほど技術が評価されておらず、自動車整備士の待遇が今よりも低かった時代がありました。
その印象が現在も固定観念として残っています。
それにより、実際には給与が上昇傾向にあるにもかかわらず、古いイメージだけで低収入の仕事と思われてしまっています。
自動車整備士業界で年収UPを目指す方法【5つ】

自動車整備士業界は、経験やスキル、職場など、さまざまな要因により年収が変化します。
自動車整備士業界で年収を上げるためには、現状を見直し、改善を図ることが重要です。
ここからは、自動車整備士業界で年収UPを目指すためにやるべきことを5つ紹介します。
自動車整備士業界でのキャリアについて考えている方は、参考にしてください。
勤務先を変える
| 自動車整備士業界で年収UPを目指すためには、給与水準の高い勤務先への転職を視野に入れましょう。
同じ経験やスキルを持っている方でも、勤務先によって給与水準が異なることは少なくありません。
実際に、自動車特定整備業実態調査からも、民間整備工場よりもディーラーの方が年収の水準が高いことがわかります。
さらに、企業規模や事業内容などによっても年収は異なります。
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現職よりも待遇がいい勤務先へ転職することで、効率よく年収UPを目指しましょう。
自動車整備士業界で高待遇の求人を探したい方は、自動車整備士業界に特化した求人サイト「メカニックマッチ」をご利用ください。

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専門性の高い資格を取得する
| 自動車整備士業界で年収UPを目指すためには、専門性の高い資格を取得しましょう。
自動車整備士は、無資格でも洗車・車内清掃や簡単な軽作業は担当できます。
しかし、年収UPを目指すために必要な専門性の高い業務をこなすためには、自動車整備士資格を始めとした資格の取得が求められます。
さらに、企業によっては資格手当を支給していることもあるため、自分の目指すキャリアに必要な資格を取得することで、年収を上げるチャンスを広げられるでしょう。
既に国家資格である自動車整備士資格を保有している方は、1級や2級など、現在保有している等級よりも高い等級を目指しましょう。
また、以下のような資格の取得もおすすめです。

自動車検査員
自動車検査員は、自動車の車検において最終的な合否判定を下し、保安基準に適合しているかを確認するために必要な国家資格です。
国土交通省が制度を所管しており、各地方の運輸支局が認定・管理しています。
自動車検査員資格を取得するためには、自動車整備士としての一定の実務経験に加え、指定の研修受講や学科・実務に関する審査を経て、検査業務に必要な法令知識と高度な判断能力を身につけることが求められます。
そのため、現場の整備作業だけでなく車検業務の最終責任を担いたい方や、ディーラーや整備工場で管理職・検査責任者としてキャリアアップを目指す方は、ぜひ自動車検査員資格の取得を検討してみてください。
自動車検査員資格について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


危険物取扱者(乙種4類)
危険物取扱者(乙種4類)は、ガソリンや灯油などの引火性液体を安全に取り扱うための知識と管理能力を証明する国家資格です。
総務省消防庁の管轄のもと、一般財団法人消防試験研究センターが試験を実施・運営しています。
試験内容は、燃焼や消火の基礎知識、危険物の性質、法令に関する問題が中心であり、マークシート形式で出題されるため比較的取得しやすい国家資格として知られています。
そのため、自動車整備士業界においては、給油・オイル・溶剤などの取り扱いがある現場で安全管理の幅を広げたい方や、整備工場での業務範囲を拡大してキャリアアップを目指す方に特におすすめの資格です。

電気工事士
電気工事士は、電気設備の工事や点検を担当するために必要な知識と技能を証明する国家資格です。
経済産業省が所管しており、一般財団法人電気技術者試験センターが試験を実施・運営しています。
試験は筆記試験と技能試験の二段階で構成されており、電気理論や配線図の理解に加えて、実際に工具を使用して配線作業に取り掛かる実技試験が課されるため、実務的な能力が重視される内容になっています。
一般住宅や小規模店舗の電気工事が対象「第二種電気工事士」とビル・工場・大型施設などの電気工事も対応できる「第一種電気工事士」がありますが、電動化が進む自動車整備士業界でEVやハイブリッド車の整備スキルを高めたい方や、電装系の故障診断・修理まで対応できる高度な整備士としてキャリアアップを目指す方には第二種電気工事士がおすすめです。
役職に就く
| 自動車整備士業界で年収UPを目指すためには、サービスフロントや工場長へのキャリアアップを目指しましょう。
同じ企業でも役職に就くことで給与テーブルが変化します。
さらに、期艮宮に加えて主任手当や管理職手当などが付くため、大幅な年収UPが期待できるでしょう。
役職に就くためには、技術力だけでなく周囲から信頼される行動とマネジメント能力も必要です。
高い技術力を身につけつつ、チーム内の連携や後輩への指導など、周囲へのコミュニケーションを積極的にとることを意識しましょう。
また、現職でのキャリアアップが難しい方は、転職を通じたキャリアアップも検討してみてください。
専門性の高い領域の業務を担当する
| 自動車整備士業界で年収UPを目指すためには、専門性の高い領域の業務を積極的に担当するようにしましょう。
一般的な整備作業は多くの自動車整備士が対応できますが、電子制御診断や高度故障解析などの専門分野になると、対応できる人材が限られます。
希少性が高いスキルや経験を身につけることで、「替えが効かない人材」として評価され、給与も上がりやすくなります。
さらに、専門性が高い人材は、若手への技術指導やトラブル対応の責任者など、現場でも重要な役割を任されやすくなるでしょう。
自動車整備士業界での市場価値を高めるためにも、専門性の高い領域へ積極的に挑戦してみてください。
独立・開業を目指す
| 独立・開業を目指すことも、自動車整備士業界で年収UPさせるために効果的です。
会社員整備士の場合は給与テーブルが決まっていますが、独立すると「売上=収入」という構造になるため、努力や経営次第で収入が大きく変化するでしょう。
さらに、社員では給与は固定ですが、独立すれば料金設定を自分で決められるため、得意分野に特化することで高収益化も目指せます。
自動車整備士業界で十分な経験とスキルを身に付けたら、独立・開業も検討してみてください。
自動車整備士業界で年収UPを目指すときに注意するべきこと【7つ】

自動車整備士業界で年収UPを目指すことは十分可能です。
しかし、やみくもに行動すると逆に収入が伸びにくくなることもあります。
ここでは、自動車整備士業界で年収UPを狙う際に注意するべきポイントを7つ紹介します。
現場経験が長いことだけで満足しない
自動車整備士業界で年収UPを目指すためには、現場経験が長いことだけで満足しないようにしましょう。
自動車整備士業界は、現場での経験やスキルが重視される業界です。
そのため、経験年数が長いというだけでも一定の昇給は期待できますが、大幅に年収が上がるとは限りません。
企業が最も重視していることは、「どれだけ業務を任せられるか」です。
経験年数が長いことに慢心せず、資格を取得して専門性を高めたり、経験したことがない分野に挑戦してみたりしてください。
受け身にならない
自動車整備士業界で年収UPを目指すためには、受け身の姿勢にならないことを意識しましょう。
自動車整備士の給与は単に作業時間や年数ではなく、どれだけ自発的に動けるかで変わります。
同じ作業量だとしても、指示された作業だけをこなす人と状況を見て先回りして動く人では評価が異なります。
自動車整備士としてキャリアアップするためにも、主体的に行動することを意識しましょう。
働きやすさを重視しすぎない
自動車整備士業界で年収UPを目指すためには、働きやすさを重視しすぎないようにしましょう。
近年は働き方改革などにより、働きやすさに重きを置いている職場が増えてきました。
しかし、働きやすい職場は業務が安定している反面、難易度の高い仕事が少ない場合があります。
さらに、働きやすい環境では、電装・EVなどの新技術やトラブル対応というように、挑戦的な業務が少ないことがあります。
このように、成長機会が限られる職場に身を投じると、年収UPの機会が減少してしまうでしょう。
条件ばかりに注目しない
自動車整備士業界で年収UPを目指すときは、条件ばかりに注目しないようにしましょう。
条件だけで職場を選ぶと、成長機会の多い環境を避けてしまうことがあります。
さらに、年収が高い職場ほど負荷や責任も大きくなるため、ミスマッチが生じることも少なくありません。
年収をUPさせるために昇格や転職を目指す方は、条件面だけでなく働き方などを総合的に評価しながら判断しましょう。
転職のタイミングを逃さない
自動車整備士業界で年収UPを目指すためには、転職のタイミングを逃さないようにしましょう。
転職を先延ばしにすると、高待遇な求人や自分の理想としたキャリアを実現しやすい環境の求人を見逃すことがあります。
さらに、転職に最適な時期を逃すと、現職の都合により転職時期を送らせなければならないこともあります。
計画的に転職活動を進めるためにも、転職のベストタイミングを逃さないようにしましょう。
固定観念にとらわれすぎない
自動車整備士業界で年収をUPさせるためには、固定観念にとらわれすぎないようにしましょう。
一例として、「自動車整備士=現場作業」という思い込みがあると、故障診断・電装解析やサービスフロント業務などのキャリアを無意識に除外してしまいます。
さらに、昔ながらのイメージで自動車整備士業界は年功序列が強いと考えると、成長のチャンスを逃してしまうでしょう。
柔軟に情報を収集することで、成長の機会を広げられるようにしましょう。
自分の市場価値を定期的に見直す
自動車整備士業界で年収UPを目指すためには、自分の市場価値を定期的に見直しましょう。
多くの自動車整備士は現在の職場の給与を基準に考えてしまいますが、必ずしも現職の待遇が適正とは限りません。
定期的に社外の相場を確認しないと、知らないうちに損してしまうことがあります。
さらに、定期的に自分の経験やスキルを見直さないと、自分の成長が正しく評価されていないことに気付けないことがあります。
収入を伸ばすための第一歩として、今の自分の評価を正しく把握しましょう。
自分の市場価値を高める方法についてい知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


ーまとめー
自動車整備士業界で年収UPを目指そう!

今回は、本記事では年代別・就職先別に見た自動車整備士の給与事情や年収を上げる具体的な方法について解説しました。
自動車整備士の平均年収は、約440万円と、平均水準と比較しても決して低すぎるというわけではありません。
さらに、人手不足や高齢化などにより、一層待遇が改善されることが予想されます。
年収面を懸念して自動車整備士業界への転職を踏みとどまっている方は、本記事をきっかけに自動車整備士業界への転職を検討してみてください!
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まとめ
自動車整備士業界で年収UPを目指そう!

今回は、本記事では年代別・就職先別に見た自動車整備士の給与事情や年収を上げる具体的な方法について解説しました。
自動車整備士の平均年収は、約440万円と、平均水準と比較しても決して低すぎるというわけではありません。
さらに、人手不足や高齢化などにより、一層待遇が改善されることが予想されます。
年収面を懸念して自動車整備士業界への転職を踏みとどまっている方は、本記事をきっかけに自動車整備士業界への転職を検討してみてください!
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