
初めての転職活動では、何から始めればいいのか迷う方も多いでしょう。
求人情報を探したり、自己分析をしたりとやることはたくさんありますが、最初に直面する大きなハードルが「履歴書の作成」です。
学生時代に就職活動で履歴書を書いた経験がある人も、社会人として転職活動で使う履歴書は少し異なります。
書き方のポイントやアピール内容、求められる形式などを理解しないと、内定獲得のチャンスを逃しかねません。
履歴書は、正しいフォーマットと職種に合った書き方を押さえることで、採用担当者に好印象を与えられます。
本記事では、転職初心者でもすぐに使える履歴書テンプレートと、職種別の例文集を紹介します。
この記事を参考に、あなたの強みを最大限に活かせる履歴書を作成し、理想の転職を実現しましょう。

企業へ履歴書を提出する理由【3つ】

ほとんどの企業では、中途採用のときに履歴書の提出が求められます。
では、なぜ中途採用で履歴書の提出が必要なのでしょうか。
ここからは、履歴書を提出する理由を3つ紹介します。
応募者の基本情報を整理して提示する
履歴書を提出する最大の理由は、企業にあなたの基本情報をわかりやすく伝えることです。
履歴書には、以下のような基本情報を記載します。
履歴書に記載する基本情報の具体例
- 氏名
- 生年月日
- 現住所
- 電話番号
- メールアドレス
採用担当者は、応募者の経歴を通じて短時間で把握します。
どんな経験を持ち、どのような仕事ができるかを見極めることで、自社の業務に適性があるかを見極めます。
面接での話題づくり
履歴書は、面接での会話を広げるための重要な資料でもあります。
採用担当者は、以下のように、履歴書に記載された志望動機や自己PRをもとに質問を考えます。
志望動機に関する質問例
- 志望動機について
⇒志望動機に「成長できる環境」とありますが、具体的にどのような成長を求めていますか? - 自己PRについて
⇒自己PRに記載されている「リーダー経験」について詳しく教えてください。 - 自由記入欄について
⇒希望勤務地が「関東圏」とありますが、転勤の可能性についてはどうお考えですか?
このように、履歴書に記載されている情報は、応募者の経験や考え方を自然に引き出す「きっかけ」として活用されています。
過去の職務内容や成果を具体的に書いておくと、面接官が興味を持って深掘りしてくれるでしょう。
面接のポイントについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

入社書類や人事記録の基礎資料として活用される
履歴書は、企業の人事・労務管理に欠かせない資料です。
入社が決まると、履歴書の内容は人事情報として正式に登録され、給与計算や社会保険の手続きなどに利用されます。
また、入社後の人事評価や異動、キャリア形成の参考資料としても活用されることがあります。
転職向け履歴書のテンプレートを使用するメリット【5つ】

一から自分で履歴書のフォーマットを作成しようとすると、情報の整理やデザインに時間がかかります。
そんなときに役立つのが、テンプレートです。
転職向け履歴書のテンプレートを活用することには、さまざまなメリットがあります。
ここからは、転職向け履歴書のテンプレートを使用する主なメリットを5つ紹介します。
採用担当者が読みやすい構成で履歴書を作成できる
転職向け履歴書のテンプレートを使用することで、採用担当者が読みやすい構成に仕上げられます。
一例として、転職向け履歴書のテンプレートは、見出しや項目の配置が整っているため、情報を一目で把握しやすくなります。
また、応募者の経歴やスキルも整理されているため、重要な内容を効率的に伝えられるでしょう。
さらに、読みやすい履歴書は、採用担当者の印象をよくするため、選考の第一印象を高めることにもつながります。
職種や業界に合わせてアピールポイントを整理できる
転職向け履歴書のテンプレートを活用すると、職種や業界に合った形でアピールポイントを整理できます。
一例として、営業職や事務職、エンジニア職など、それぞれに適した構成を選べるため、効果的に自己PRを作成できます。
また、項目ごとに求められる情報が反映されているため、伝えるべき内容を明確に整理できるでしょう。
さらに、応募先が重視するスキルや実績を的確にアピールできるため、複数の職種を検討している場合にも使い分けやすくなります。
記入漏れや構成ミスを防げる
転職向け履歴書のテンプレートには、基本的な記入欄があらかじめ整っています。
そのため、転職活動に慣れていない人でも、記入漏れを防ぎやすくなります。
また、必要な情報を順序よく記入できる構成になっており、抜けやすい項目も自然にカバーできるでしょう。
このように、手書きで一から作成する場合に比べて、テンプレートを活用することは、正確で整理された履歴書の作成につながります。
修正や更新がしやすい
転職向け履歴書のテンプレートを使用すると、内容の修正や更新が容易になります。
一般的に、履歴書は応募先ごとに志望動機や職務内容を微調整します。
テンプレートを活用すると、一部を差し替えるだけで新しい履歴書を作成できるでしょう。
また、過去のデータを保存しておけるため、再利用や編集がスムーズになります。
このように、効率的に複数の履歴書を作成できる点は、忙しい転職者にとって大きなメリットといえるでしょう。
オンライン応募やPDF提出にも対応しやすい
近年の転職活動では、オンライン応募やPDFでの提出が主流になっています。
テンプレート形式の履歴書は、デジタル対応に優れており、そのままデータで提出できます。
また、ファイル形式が整っているため、印刷や変換時にレイアウトが崩れません。
さらに、企業側もスムーズに閲覧できるため、選考手続きが効率的に進みます。
転職向け履歴書のテンプレートを使用するデメリット【3つ】

転職活動で履歴書テンプレートを使うことは、メリットばかりではありません。
転職向け履歴書のテンプレートを使用するデメリットにも注意する必要があります。
ここでは、転職向け履歴書テンプレートを使用するデメリットを3つ紹介します。
他の応募者と似た印象になりやすい
転職向け履歴書のテンプレートは、多くの人が利用しています。
そのため、他の応募者と似た印象になることも少なくありません。
とくに、有名な企業が無料で配布しているフォーマットなどを使用すると、レイアウトや構成がほとんど同じに見える傾向があります。
同じ形式の履歴書が複数あると、採用担当者へ各応募者の個性がうまく伝わりません。
その結果、採用担当者の印象に残りにくく、選考通過率が低下します。
職種や企業によっては形式が合わないことがある
テンプレートの形式が、応募先の職種や企業文化に合わないことは少なくありません。
一例として、クリエイティブ職では柔軟な表現が求められる一方で、事務職や公務員などでは定型的な様式が好まれます。
テンプレートが応募先の業界や企業にマッチしていないと、企業側に応募者の意図が伝わりにくくなることがあります。
自由記入欄が少ない
履歴書テンプレートには、記載項目やスペースの制限があるため、自由に情報を追加しにくくなります。
とくに、転職者は新卒よりも経験や実績が多いため、限られた欄では十分に書ききれないことが少なくありません。
また、自己PRや志望動機を深く掘り下げたいときでも、記入欄の余白が不足することがあります。
その結果、書きたい情報を削らなければならないため、自分の強みが十分に伝わらない恐れがあります。
転職向け履歴書のテンプレートを選ぶときのポイント【4つ】

![]()
一般的に、履歴書のフォーマットは、厚生労働省が公開している形式を活用することが推奨されています。
その一方で、株式会社マイナビや株式会社リクルートなど、信頼できる企業が提供しているテンプレートもおすすめです。
転職向け履歴書のテンプレートは、同じ内容でもフォーマットの違いで見え方や伝わり方が変わります。
履歴書のテンプレート選びが第一印象を左右するため、職種や応募先に合わせて最適なものを選ばなければなりません。
ここからは、転職向け履歴書のテンプレートを選ぶときのポイントを4つ紹介します。
応募先や職種に合ったフォーマットか
| 転職向け履歴書のテンプレートを選ぶときは、応募先や職種に合ったフォーマットを選びましょう。
企業や業界によって、好まれる履歴書のスタイルは大きく異なります。
一例として、以下のような特徴が見られます。
金融業界・保険業界における履歴書の主な特徴
- ベーシックなJIS規格の履歴書やフォーマルな構成のテンプレートが好まれる
- 文字の整列や誤字脱字のない丁寧な書き方が重視される
- 志望動機や自己PRは「堅実さ」や「誠実さ」、「責任感」が求められる
- 写真の服装もスーツ着用が基本で、明るすぎない印象が好まれる
IT業界・Web業界における履歴書の主な特徴
- 職務経歴書との一貫性があり、スキルや成果を明確に整理した履歴書が好まれる
- 使用言語・ツール・プロジェクト経験を箇条書きで示す形式が好まれる
- デザイン性よりも、構成のわかりやすさ・要点の整理が重視される
- PDF形式での提出や、オンラインポートフォリオへのリンク記載も一般的
医療・福祉・教育業界における履歴書の主な特徴
- シンプルで誠実さを感じるJIS形式や公的書式が好まれる
- 資格・免許欄を広く取れるテンプレートが好まれる
- 志望動機では「人に寄り添う姿勢」「社会貢献への思い」が重視される
- 手書き指定を求める施設や学校も一部存在する
応募先の社風や業界特性に合わせることで、業界や企業への理解度が高いことをアピールできるため、採用担当者へ好印象を与えられます。
手書きかパソコン作成か
| 転職向け履歴書のテンプレートを選ぶときは、手書きにするかパソコンで作成するかを考えて選びましょう。
オンライン応募が主流になっている現在では、パソコンで作成できるテンプレートが多用されています。
電子化された履歴書は誤字修正や再提出が簡単で、複数企業への応募にも使い回しやすいでしょう。
その一方で、小規模企業や伝統的な業界では、手書きの履歴書が好まれています。
応募方法を確認し、企業の方針や雰囲気に合わせて形式を選ぶことで、採用担当者へ好印象を与えましょう。
履歴書をパソコンで作成するときのポイントを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

余白や項目のバランス
| 転職向け履歴書のテンプレートを選ぶときは、余白や各項目のバランスを確認しましょう。
職歴欄が狭すぎると、情報が詰まりすぎて読みにくくなります。
見やすく整理されたレイアウトのテンプレートを活用することで、採用担当者の印象がよくなるでしょう。
記載する文章量に合ったテンプレートを選び、履歴書の見栄えをすっきりさせましょう。
フォントやデザイン
| 転職向け履歴書のテンプレートを選ぶときは、フォントやデザインの印象にも気を配りましょう。
履歴書のフォントは、読みやすさと清潔感が重視されます。
派手すぎるデザインやカラフルな装飾は、ビジネス文書として不適切に見られかねません。
一方で、デザイン職やWeb業界では、少し個性を出したテンプレートが評価されることもあります。
応募先の雰囲気に合わせ、見た目と内容のバランスが取れたデザインを選びましょう。
履歴書をはじめとした転職・就職に役立つ情報をプロに教えてもらいたい方は、こちらをご覧ください。
-1024x341.webp)
\ 新卒求人サイト /
.webp)
\ 新卒求人サイト /

\ 生鮮業界求人サイト /

\生鮮業界求人サイト/

\ 整備士求人サイト /

\ 整備士求人サイト /

\ 寿司職人求人サイト /

\ 寿司職人求人サイト /
履歴書テンプレート&例文集【3選】

ここからは、転職活動で使える履歴書テンプレートと職種別の記入例文を以下の項目に分けて3つ紹介します。
- 日付(提出日または記入日)
- 氏名・生年月日
- 学歴・職歴
- 免許・資格
- 志望動機
- 本人希望欄
- 自己PR欄
これらを参考に、自分の経験を効果的に伝えられる履歴書を作成しましょう。

具体例①
日付(提出日または記入日)
2025年11月2日
氏名・生年月日
〇〇 〇〇(△△ △△)
1992年3月15日生
学歴・職歴
〈学歴〉
2010年3月 東京都立〇〇高等学校 卒業
2014年3月 〇〇大学 経済学部経済学科 卒業
〈職歴〉
2014年4月 株式会社〇〇 入社 一般事務として書類作成・データ入力・電話応対を担当
2019年4月 株式会社△△ 総務部へ異動 社内文書管理・備品発注・勤怠管理などを担当
2025年10月 株式会社△△ 退職(自己都合)
免許・資格
日商簿記検定2級
MOS(Excel・Word)上級
志望動機
これまで7年間、総務・一般事務として社内の事務処理と調整業務を経験してきました。
一例として、Excelマクロを活用した勤怠管理表の自動化を提案し、月30時間分の業務削減を実現しました。
今後は、貴社のように効率と正確性が重視される組織で、データ管理・改善提案の両面から貢献したいと考えています。
本人希望欄
勤務開始日は現職引継ぎ後、〇月中旬より可能です。
通勤時間は1時間以内を希望いたします。
自己PR欄
私は「正確さとスピードの両立」を得意としています。
前職では、請求書処理件数を月平均250件から320件に増やしながら、ミス件数を0.3%まで削減しました。
また、社内の業務効率化を推進し、部門全体の生産性向上に貢献した実績があります。

具体例②
日付(提出日または記入日)
2025年11月2日
氏名・生年月日
△△ △△(▢▢ ▢▢)
1989年6月10日生
学歴・職歴
〈学歴〉
2008年3月 神奈川県立〇〇高等学校 卒業
2012年3月 〇〇大学 法学部 卒業
〈職歴〉
2012年4月 株式会社〇〇商事 入社 法人営業として新規開拓を担当(年商目標2億円)
2017年4月 株式会社△△ 入社 既存顧客フォローとソリューション営業を担当
2025年10月 株式会社△△ 退職(キャリアアップのため)
免許・資格
普通自動車第一種運転免許
営業士検定2級
志望動機
前職では年間売上目標1億2,000万円に対し、平均達成率115%を維持し続けました。
貴社の製品には市場拡大の余地があり、データに基づく営業提案を実施することでシェア拡大に貢献できると考えています。
入社後は、顧客の課題を的確に把握し、長期的な信頼関係を築ける営業を目指しています。
本人希望欄
首都圏勤務を希望。残業は月20時間以内が理想です。
自己PR欄
私は、提案力と分析力を武器に成果を上げてきました。
一例として、担当企業30社の売上データを分析し、単価改善提案を実施することで平均取引額を12%向上させました。
その結果、社内表彰を2年連続で受賞しました。
このような、数字で結果を出す営業力で貴社に貢献したいと考えております。

具体例③
日付(提出日または記入日)
2025年11月2日
氏名・生年月日
▢▢ ▢▢(〇〇 〇〇)
1991年9月12日生
学歴・職歴
〈学歴〉
2010年3月 東京都立〇〇高等学校 卒業
2014年3月 〇〇大学 経営学部 マーケティング専攻 卒業
〈職歴〉
2014年4月 株式会社〇〇プロモーション 入社 広告企画部所属
2019年4月 株式会社△△マーケティング 入社 マーケティング企画担当
2025年10月 株式会社△△マーケティング 退職(新しい領域での挑戦を希望)
免許・資格
マーケティング・ビジネス実務検定B級
Googleアナリティクス認定資格(GAIQ)
志望動機
私は、前職でデータ分析を活用した戦略立案と実行の両面から企業の成長に貢献してきました。
一例として、SNS広告キャンペーンの設計を担当し、広告クリック率を従来比180%に改善しました。
今後は、貴社のようにデジタルとリアルの統合マーケティングを推進する企業で、顧客体験価値の最大化に寄与したいと考えています。
本人希望欄
フレックスタイム制度のある環境を希望。勤務開始は来月上旬より可能です。
自己PR欄
私の強みは「データに基づく課題解決」と「チームで成果を出す企画力」です。
前職では、市場分析から新商品のターゲット戦略を立案し、発売初月で販売目標比132%を達成しました。
また、月間Webアクセス解析を通じてCV率を2.5%から4.1%へ改善しました。
このように、企画から実行まで一貫して推進し、成果を可視化することを得意としています。

ーまとめー
採用担当者が好印象を持つ履歴書で絶好のスタートダッシュを切ろう!

今回は、転職初心者でもすぐに使える履歴書テンプレートと、職種別の例文集を紹介しました。
履歴書は、「名刺」のような存在です。
丁寧に書かれた履歴書は、それだけで「この人と会ってみたい」と思わせる力を持っています。
本記事で紹介したテンプレートや職種別の例文を活用すると、転職初心者でも安心して書類選考を突破できる履歴書を作成できます。
本記事を参考に、自分らしさを伝えられる履歴書を完成させ、理想の職場への一歩を踏み出しましょう。
転職・就職の進め方についてプロからアドバイスをもらいたいという方は、こちらのサービスをご利用ください。
![]()
まとめ
採用担当者が好印象を持つ履歴書で絶好のスタートダッシュを切ろう!

今回は、転職初心者でもすぐに使える履歴書テンプレートと、職種別の例文集を紹介しました。
履歴書は、「名刺」のような存在です。
丁寧に書かれた履歴書は、それだけで「この人と会ってみたい」と思わせる力を持っています。
本記事で紹介したテンプレートや職種別の例文を活用すると、転職初心者でも安心して書類選考を突破できる履歴書を作成できます。
本記事を参考に、自分らしさを伝えられる履歴書を完成させ、理想の職場への一歩を踏み出しましょう。
転職・就職の進め方についてプロからアドバイスをもらいたいという方は、こちらのサービスをご利用ください。
![]()
-1024x341.webp)
\ 新卒求人サイト /
.webp)
\ 新卒求人サイト /

\ 生鮮業界求人サイト /

\生鮮業界求人サイト/

\ 整備士求人サイト /

\ 整備士求人サイト /

\ 寿司職人求人サイト /

\ 寿司職人求人サイト /



