
株式会社マイナビによると、2017年卒のインターンシップ・仕事体験の参加率が55.5%だったのに対し、2026年卒の参加率は85.6%でした。
近年、就職活動が早期化したことなどにより、多くの学生にとって「インターンシップ」は当たり前のステップになりました。
しかし、インターンに参加した人の中には、

思っていた仕事内容と違った。



なんとなく参加したけど意味がなかった。



周りの学生との差を感じて自信をなくした。
など、逆に悩みや不安を抱えてしまうケースも少なくありません。
インターンは「参加すれば有利になるイベント」ではなく、自分のキャリアを考えるための大切な選択です。
だからこそ、選び方を間違えると、時間を無駄にするだけでなく、方向性を見失ってしまうこともあります。
本記事では、これから就職活動を始める学生がインターンシップ選びで失敗しないために必ず知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。
この記事を参考に、理想的なキャリアに近づくインターンを探し、就活を有利に進めましょう。


なぜインターンシップに参加すべきなのか?


インターンシップとは、学生が企業や団体で実際の業務を体験する制度のことです。
実務により職場の雰囲気や業務内容を把握することで、将来のキャリアを考えるきっかけになります。
インターンシップに意欲的なのは、就活生だけではありません。
日本経済団体連合会によると、9割以上の企業が今後も就業体験をともなうインターンシップを実施する意向を示しています。
では、なぜインターンシップに参加すべきなのでしょうか?
ここからは、インターンシップに参加すべき理由を5つ紹介します。
自分に合う業界や職種がわかる
マイジョブ・カードによると、2023,24年度卒業生の内、40.7%の方は興味があるまたは自分に合う業界がわからなくて苦労したと回答しました。
就活生の多くは、社会人経験がないため、入社後のイメージが掴みにくいことがあります。
インターンシップに参加すると、実際の仕事に触れることで自分に合う業界や職種がわかります。
一例として、現場社員との交流や体験業務を通じて、仕事内容の魅力や難しさをリアルに把握できるでしょう。
さらに、実務を通じて、説明会やネット情報だけでは得られない、働くイメージが明確になります。
このように、自分の適性を深く理解できるため、迷いなく就活を進められます。
エントリーする企業を選定できる
業界や企業への理解が浅いと、手当たり次第にエントリーし、膨大な労力を費やすことになることも少なくありません。
一方で、インターンシップにより企業の実際の雰囲気や働き方を体験することで、エントリーする企業を選びやすくなります。
一例として、オフィス環境や社員の価値観、仕事の進め方などを把握すると、表面的なイメージに惑わされにくくなります。
さらに、実際に働く環境を確認することで、自分がそこで働きたいかどうかを判断できるでしょう。
このように、企業選びの軸を定められるため、効率的に就活を進められるようになります。
エントリーする企業を厳選し、質の高い就職活動を実現したい方は、こちらの記事をご覧ください。


視野が広がる
業界・企業研究を疎かにすると、固定概念にとらわれたまま就職活動を進めてしまうことが少なくありません。
一方で、インターンシップで社会やビジネスの仕組みに触れることで、視野が広がります。
一例として、学校では学べない実務経験や企業の課題に向き合うプロセスを把握することで、新しい価値観が得られます。
さらに、多様な社員や他大学の学生と関わることで、考え方や働き方の選択肢に気づけるでしょう。
このように、将来のキャリアをより柔軟に考えられるようになり、選択の幅が大きく広がります。
就職活動および転職活動で視野を広げるためには、適切な情報収集が求められます。
情報収集のコツについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


選考で有利になる
株式会社マイナビの調査では、就活生の50.6%が採用選考で有利になるインターンシップへ参加したいと考えているとされています。
インターンシップへ参加した人を対象とした企業説明会や選考を開催している企業は少なくありません。
さらに、実務態度やコミュニケーションを通じて、エントリーシートや面接だけでは伝えられない部分をアピールできます。
このように、経験や姿勢が認められることで、本選考でのスタートラインが上がり、内定に近づきやすくなります。
インターンシップを通じて選考を有利に進めたい方は、こちらの記事をご覧ください。


自分の市場価値を把握できる
市場価値とは、社会や企業に対して自分のスキル・経験・能力がどれだけ必要とされ、価値を持つかを示す指標です。
インターンシップによって実務を経験すると、市場価値を把握できます。
一例として、企業からもらうフィードバックや仕事の成果を通して、自分の強みと課題が明確になります。
さらに、学生の中での立ち位置や企業が求めるスキルとの差を把握することで、成長すべき方向性が明確になるでしょう。
このように、就活前に自身のレベルを把握することで、準備すべき内容がわかり、より戦略的に就職活動を進められます。
人脈が広がる
インターンシップに参加すると、学校やプライベートでかかわりのない方と接点を持てるようになります。
同じ目的を持つ学生や社会人との関係は、将来のキャリアにつながる貴重なつながりになることも少なくありません。
さらに、企業の担当者や先輩社員からアドバイスをもらうことで、就活や社会人生活に役立つ情報が得られます。
このように、人との縁を通じて就活の選択肢が広がり、新しいチャンスを手にできます。
インターンシップ選びでよくある失敗例【4選】


どのようなインターンシップでも、自分のキャリアに役立つというわけではありません。
ここからは、就活生が陥りやすいインターンシップ選びの失敗例を4つ紹介します。
知名度やブランドイメージだけを基準にする
知名度やブランドイメージだけで、インターンシップ先を選ぶことは少なくありません。
とくに、大手企業への就職を目指す方は、知名度やブランドイメージで判断してしまう傾向があります。
知名度が高い企業やブランドイメージがいい企業は、必ずしも仕事内容や社風が自分に合うとは限りません。
自分に合わないインターンシップ先を選んでしまうと、学べることが少なく、将来のキャリアへいい影響を与えないことがあります。
プログラム内容を確認しない
企業情報ばかりチェックし、インターンシップのプログラム内容を確認しないこともインターンシップ選びでよく見られる失敗のひとつです。
募集ページを十分に読まずに応募すると、企業説明や簡単なグループワークだけで終わるインターンに参加してしまうことがあります。
複数の業界や企業を比較したい場合は、企業説明やグループワークだけでも構いませんが、体験業務ができると思い込んだまま参加すると、期待とのギャップで得られる学びが少なくなるでしょう。
さらに、自分が何を吸収したいのかを明確にできていないため、目的とプログラムのミスマッチが起きやすくなります。
参加条件を確認しない
インターンシップによって、選考の有無や参加日数、求められるスキルが異なります。
参加条件を確認しないまま応募すると、いざ参加した際に負担が大きくなるでしょう。
とくに、学業へ専念する方が多い大学1,2年生やアルバイトがある方は、インターンシップとの両立が難しいと、途中辞退につながりやすく、自分にも企業にも不利益をもたらします。
さらに、スキル要件のあるインターンに知識不足のまま参加すると、十分に貢献できません。
周りの誘いに流される
インターンシップ参加者の中には、友人や周囲の人に勧められて参加を決めたという方も少なくありません。
親しい人が応募するからという理由だけでインターンを選ぶと、自分の将来や関心に結びつかない経験に時間を費やすことになります。
さらに、目的意識を持たずにインターンシップへ参加すると、積極性が生まれず、学びの機会を逃しかねません。
失敗しないインターンシップ選びのポイント【4つ】


インターンシップ選びで失敗しないためには、いくつか注意すべきことがあります。
ここからは、インターンシップ選びのポイントを4つ紹介します。
インターンシップへ参加する目的を明確にする
| インターンシップを選ぶときは、参加の目的を明確にしましょう。
一例として、以下のように具体的な目標を考えてください。
インターンシップへ参加する目的の具体例
- 実際に商談の場に同席して社会人の提案スキルを体感したい
- アプリ開発の一部を体験して作業内容を理解したい
- 企画職に必要なスキルを明確にして自分に足りない点を把握したい
- 社員同士の距離感やコミュニケーションスタイルを知りたい
- SNS運用やユーザーデータ分析を体験して数字で成果を測る方法を学びたい
仕事体験をしたいのか、業界理解を深めたいのかなど、参加目的によって選ぶべきプログラムが異なります。
目的が曖昧なまま選ぶと、内容が期待と異なり、参加しても得るものが少なくなります。
自分が何を学びたいのかを事前に整理し、目的に合った企業を選ぶことで、有意義な時間を過ごしましょう。
複数のプログラム内容を比較する
| インターンシップを選ぶときは、複数のプログラム内容を比較しましょう。
単にインターンシップといっても、期間や内容はさまざまです。
同じ企業でも、説明会形式やグループワーク中心、実務体験型など、プロジェクト内容は異なります。
企業名だけで判断せず、以下のような内容も確認しましょう。
複数のインターンシップを比較するときに注目すべきポイント
- 体験できる業務のレベル(説明中心、実務も経験できるなど)
- 社員との交流(インターンシップを担当する社員のみ、他部署の社員とも交流する機会があるなど)
- フィードバックの有無
- インターンシップ後の選考優遇
- 成果物や実績を他企業の選考で活用できるか
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プログラム内容を比較したうえで自分にとって価値が高いインターンシップ先を選ぶと、将来のキャリアに役立つ経験を得られます。
自分のスケジュールを明確にする
| インターンシップを選ぶときは、自分のスケジュールを明確にしましょう。
インターンシップは、期間ごとに以下のように分類されます。
インターンシップの種類【期間別】
- 1day(ワンデー)インターンシップ
- 短期インターンシップ(1週間〜1か月程度)
- 中期インターンシップ(1か月〜3か月程度)
- 長期インターンシップ(3か月〜半年以上)
期間が長いインターンシップは、業界や企業への理解を深めやすい一方で、スケジュールへの懸念が大きくなります。
無理に長期インターンシップへ申し込むと、負荷が大きくなり、継続して参加することが難しくなるでしょう。
インターンシップを選ぶときは、学業やアルバイト、資格取得の勉強など、すべての予定と両立できるか事前に確認してください。
自分に負担のない日程を選ぶことで、最後まで参加できるだけでなく、学びの質も高くなります。
就職活動のおおまかなスケジュールを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


口コミ・体験談を参考にする
| インターンシップを選ぶときは、口コミや体験談を参考にしましょう。
口コミや体験談では、職場の雰囲気やプログラムの詳細、社員の距離感など、募集要項だけでは把握できない、実際の雰囲気や学べる量、社員との距離感などを把握できます。
なお、口コミや体験談の情報は、必ずしもすべて正確であるとは限りません。
口コミや体験談に記載されている情報をすべて鵜呑みにするのではなく、自分の目的と照らし合わせて判断しましょう。
就活生のリアルな声を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


また、インターンシップの選び方などを就職活動のプロに聞きたい方は、新卒採用に特化した求人サイト「リクスタ」をご利用ください。
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インターンで得た経験を就活に活かす方法【4つ】


インターンシップで重要なことは、参加することではありません。
就活を成功させるためには、インターンシップの経験を就職活動へ活かすことが求められます。
ここからは、インターンで得た経験を就活に活かす方法をフェーズごとに紹介します。
自己分析
| インターンシップで得た経験を自己分析で活かすためには、具体的な行動と感情を振り返りましょう。
一例として、以下のようにインターンシップを振り返ってみてください。


具体例
プログラム内容:
企業を訪問して自社のサービスを説明し、企業担当者にヒアリングする営業活動へ同行した。
自分の行動:
トーク内容を覚えるだけでなく、先輩社員がどのタイミングで質問しているかを観察し、訪問後にはメモをまとめて改善点を先輩に質問した。
感情:
最初は営業トークに集中してしまい余裕がなく緊張したが、先輩の提案の仕方に興味を持ち、自分でもできる部分があると感じてワクワクした。
気づき:
ただ説明するだけではなく、相手の課題を引き出す質問力が重要だと理解した。
また、観察と振り返りの習慣で成長スピードが上がることに気づいた。
業務のどの場面でやりがいを感じたのか、難しさを感じたのかを整理することで、自分の得意・不得意が明確になります。
また、チームでの役割や周囲から受けた評価を振り返ると、自分が自然に発揮していた強みを発見できます。
インターンシップへ参加した事実だけに注目するのではなく、そこからの気づきを言語化することで、自己理解を深めましょう。
自己分析を効率的に進める方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


業界・企業選び
| インターンシップで得た経験を業界・企業選びで活かすためには、まず自分が感じた仕事の魅力や働き方の違いを振り返りましょう。
一例として、以下のようにインターンシップを振り返ってみてください。


具体例
体験した業務:
顧客に向けてプレゼン資料を作成し、サービスの魅力や導入するメリットを説明するための準備を進めた。
魅力的だと感じた瞬間:
客観的なデータや競合比較を使って「どう伝えれば価値を感じてもらえるか」を考えたとき。
なぜ魅力的だと感じたのか:
自分の工夫や調査が「説得力のある提案」に変わり、成果に影響する実感があったから。
そこからわかる適性:
情報分析や論理的に伝える仕事が得意・楽しいと感じるタイプ。
適性から導ける業界・職種:
コンサル、広告・マーケティング、法人営業、企画職、リサーチ職など。
実際に体験してみて、「自分がワクワクする業務」、「成長できそうと感じた環境」などを掘り下げることで、適性のある分野を見つけやすくなります。
さらに、社風や職場の雰囲気、社員の働き方など、求人情報や公式サイトではわからないリアルな情報も業界・企業選びの判断材料になります。
業界・企業選びのコツを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


応募書類の作成
| インターンシップで得た経験を応募書類の作成に活かすためには、具体的な成果や学びを整理しましょう。
職場で担当した業務や達成したことを、数字や役割とともに明示することで説得力が高まります。
また、インターンシップから得た気づきや自分の強みをもとに、以下のような自己PRや志望動機を考えると、自分らしさをアピールできます。


自己PRの具体例
私の強みは、課題の本質を捉え、改善策を考える能力です。
営業インターンでは、訪問前の準備として顧客情報の分析を担当し、過去の導入事例との比較から、提案に必要な課題を整理しました。
その結果、初回訪問時から「課題に応じた提案資料」を用意でき、担当営業から「提案の方向性が決まりやすくなった」と評価されました。
貴社でも、相手のニーズを深く理解した上で価値提供につながる行動を心掛け、成果に貢献したいと考えています。


志望動機の具体例
開発インターンでチーム開発に参加し、先輩エンジニアからコードレビューを受けながら改善を重ねた経験から、ものづくりの面白さを実感しました。
とくに、単に動くプログラムを書くのではなく、「誰が、どのように使うのか」を意識した開発が成果につながることを学びました。
今後は、ユーザー視点を重視しながら技術力を磨ける環境で働きたいと考えており、社会課題を解決するサービス開発に力を入れている貴社で、エンジニアとして貢献したいと思います。
応募書類のひとつである履歴書の書き方について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


面接
| インターンシップで得た経験を面接で活かすためには、経験をストーリーとして伝えられるように準備しましょう。
単に業務内容を説明するのではなく、以下のように「目的」⇒「行動」⇒「結果」⇒「学び」の流れで話すことで、企業側に自分の成長や考え方を理解してもらいやすくなります。


具体例
質問:
インターンシップで学んだことは何ですか?
回答例:
法人営業のインターンシップでは、相手の課題を理解した上で提案する重要性を学びました。
インターンシップへ参加したばかりの頃は、自社製品の提案を優先してしまい、相手の反応が薄い場面がありました。
そこで、訪問前に業界動向や顧客情報を調べ、仮説をもとに提案資料を作成したところ、担当者から「話が具体的になり比較しやすい」とおっしゃっていただけました。
この経験から、準備と課題理解を徹底することが成果につながると学びました。
さらに、得た学びを応募企業の仕事にどう活かせるかまで伝えると、採用担当者の印象に残りやすくなります。
面接を成功させるポイントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。




ーまとめー
目的に合わせてインターンシップを選ぼう!


今回は、インターンシップ選びで失敗しないために必ず知っておくべきポイントを解説します。
インターンは、就活において必要な経験です。
しかし、「参加すること」自体がインターンシップの目的になってはいけません。
大切なのは、自分の未来に役立つインターンを選ぶことです。
本記事の内容を意識することで、有意義な時間を過ごせるようにしましょう!
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まとめ
目的に合わせてインターンシップを選ぼう!


今回は、インターンシップ選びで失敗しないために必ず知っておくべきポイントを解説します。
インターンは、就活において必要な経験です。
しかし、「参加すること」自体がインターンシップの目的になってはいけません。
大切なのは、自分の未来に役立つインターンを選ぶことです。
本記事の内容を意識することで、有意義な時間を過ごせるようにしましょう!
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