
転職活動を始めるとき、多くの方が最初に準備するものが「履歴書」です。
新卒時には、学校指定のフォーマットや市販の一般的な様式を使用することが一般的です。
しかし、転職となると職務経歴や資格、スキルなど記載する内容が増えるため、1枚に収まりきらないことがあります。
そこで気になるのが「履歴書は2枚になっても大丈夫なのか?」ということです。
本記事では、転職活動において履歴書が2枚になる場合のマナーや注意点、さらに実際の対処法について解説します。
この記事を参考に、履歴書のマナーを把握し、転職活動を有利に進めましょう。

転職活動における履歴書の役割【4つ】

履歴書とは、氏名・住所・学歴・職歴・資格などの基本情報をまとめ、応募先企業に自分を紹介するための正式な書類です。
求人へエントリーすると、企業から提出が求められます。
履歴書は、単なる「経歴の一覧表」ではありません。
採用担当者がはじめに目を通すことになる履歴書は、企業に対して「自分がどのような人物か」を端的に伝えるための書類として扱われています。
実際に、株式会社マイナビが転職において書類選考の通過率が30%であると公表していることからも履歴書を含めた応募書類の重要性がわかります。
一方で、履歴書がどのように活用されているかわからないという方も少なくないでしょう。
履歴書の役割を把握することは、説得力のある履歴書の作成につながります。
ここからは、転職活動における履歴書の役割を4つ紹介します。
応募者の基本情報を伝える
企業によって履歴書のフォーマットは、異なりますが、一般的に履歴書には、以下のような基本情報を記載します。
履歴書に記載する基本情報の具体例
- 氏名・ふりがな
- 生年月日・年齢
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 資格・免許
企業は、履歴書に記載されている基本情報を通じて応募者のことを正確に把握し、自社に適した人材であるかを判断します。
とくに、資格・免許の取得状況などを重視している職種や企業へ応募するためには、履歴書を正確に記載する必要があります。
学歴や職歴を確認する
履歴書には、どのような業務を経験し、どのようなスキルや実績を持っているかをアピールするために、学歴や職歴を記載します。
企業は、履歴書を通じて応募者の経験やキャリアの流れを把握し、採用条件に合致しているかを判断します。
とくに、転職活動では職務経歴の一貫性や成長の過程が重視されるため、正確に記載しなければなりません。
学歴や職歴の書き方について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


志望動機や自己PRから人物像を把握する
履歴書は、志望動機や自己PRから応募者の人物像を把握するために活用されます。
企業は、履歴書の内容を通じて、応募者がどのような価値観や考え方を持ち、職場にどのように貢献できるかを見極めます。
とくに、志望動機や自己PRは、学歴や職歴だけでは伝わらない人柄や意欲を示す重要な要素であるため、具体的かつ誠実に記載しましょう。
また、履歴書を作成する際には、自分の強みや思いを整理し、わかりやすく伝えることを意識しましょう。
志望動機や自己PRの考え方について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


面接での質問のベースになる
履歴書は、面接での質問のベースになるために活用されます。
企業の担当者は、履歴書に記載された学歴や職歴、志望動機などを手掛かりにして、以下のような面接の質問を組み立てます。
履歴書の内容をもとに採用担当者が面接で質問する具体例
- 卒業研究では、どんなテーマに取り組みましたか?
- 在籍期間が短い会社がいくつかありますが、その理由を教えてください。
- 〇〇資格は、どのような場面で活かしましたか?
- 志望動機に書かれている〇〇の経験について、具体的に教えてください。
- 前職と現職の間に空白期間がありますが、何をされていましたか?
履歴書の内容があいまいであったり、不十分であったりすると、面接で十分に自分をアピールできないことがあります。
履歴書は2枚になってもいいのか?

履歴書は、1つの企業へ1枚提出することが一般的です。
しかし、中には1つの企業に履歴書を2枚提出することがあります。
ここからは、1つの企業へ提出する履歴書が2枚になっても許容される事例を4つ紹介します。
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長期にわたる職務経歴がある
長期にわたる職務経歴がある場合は、履歴書が2枚になっても許容されることがあります。
履歴書の内容は、採用担当者にとって重要な判断材料です。
そのため、これまで積み重ねてきた経験や実績をしっかり伝えることが求められます。
無理に1枚に収めて情報を削ってしまうよりも、読みやすく整理したうえで必要な経歴を丁寧に記載することで、採用担当者の印象に残りやすくなります。
これから履歴書を作成する方は、分量を気にしすぎず、自分の強みを十分に伝えられる内容に仕上げましょう。
資格や研修歴、研修参加が多い
資格や研修歴、研修参加が多い場合は、履歴書が2枚になっても許容されることがあります。
企業は、応募者がどのようなスキルや専門知識があり、何を学び続けてきたかを確認するために資格や研修歴を重視します。
そのため、省略してしまうよりも、応募先の業務に関連するものを中心に丁寧に記載する方が良い印象につながります。
これから履歴書を作成する際には、情報を整理しつつ、必要であれば2枚にわけましょう。
転職回数が多い
株式会社リクルートによると、40代の13%、50代の18%が転職を4回以上経験しているとされています。
このように、転職回数が多い場合は、履歴書が2枚になっても許容されることがあります。
企業は、応募者のこれまでのキャリアの流れや経験を正確に把握したいと考えています。
無理に1枚に収めて情報を削ると、かえって経歴に不自然さが出てしまいます。
これから履歴書を作成する方は、読みやすさを意識しながらも必要な職歴を省略せずに記載することを心がけましょう。
自己PRや志望動機を充実させたい
自己PRや志望動機を充実させたい場合は、履歴書が2枚になっても許容されることがあります。
企業は、応募者の人柄や意欲を重視しています。
とくに、転職活動では「なぜこの企業を選んだのか」や「自分がどのように貢献できるのか」を伝えることが重要です。
そのため、限られたスペースに無理やり収めて自己PRや志望動機を浅い内容にするよりも、丁寧に記載した方が好印象につながります。
これから履歴書を作成する方は、必要に応じて2枚にわけ、しっかりと熱意や強みを表現することを意識しましょう。
履歴書が2枚になるときのマナー【5つ】

履歴書が2枚になること自体は問題ありません。
しかし、履歴書が2枚以上になった場合、気をつけるべきマナーがあります。
ここからは、履歴書が2枚になるときのマナーを5つ紹介します。
ページ番号を記載する
| 履歴書が2枚になるときは、必ずページ番号を記載しましょう。
企業の採用担当者が確認する際、ページが入れ替わったり紛失したりすると内容がわかりにくくなります。
「1/2」や「2/2」と明記しておくと、複数ページの一部であることが一目で伝わり、安心して読んでもらえます。
両面印刷は避ける
| 履歴書が2枚になるときは、両面印刷を避けましょう。
両面に印刷すると、文字が透けて見えたり、コピーが取りにくくなったりします。
また、企業の書類管理の都合上、片面で印刷されている方が扱いやすくなります。
そのため、片面印刷にすることで、採用担当者へ丁寧な印象を与えられるでしょう。
ホチキス留めしない
| 履歴書が2枚になるときは、ホチキス留めをしないようにしましょう。
ホチキスで留めると、針が外れる際に書類が破損したり、採用担当者がコピーを取るときに不便を感じさせたりします。
また、受け取る側の手を傷つける恐れもあり、マナー違反と受け取られる恐れがあります。
履歴書を2枚渡すときは、クリアファイルや封筒に入れたり、クリップでまとめたりしましょう。
フォーマットを統一する
| 履歴書が2枚になるときは、必ずフォーマットを統一しましょう。
異なる様式の履歴書を組み合わせると、全体の印象に統一感がなくなり、読み手に違和感を与えてしまいます。
また、企業の採用担当者は、短時間で多くの応募書類を確認するため、見やすさや整合性が求められます。
履歴書を作成する方は、同じフォーマットで統一し、丁寧で信頼感のある書類を仕上げましょう。
分量のバランスに注意する
| 履歴書が2枚になるときは、分量のバランスに注意しましょう。
1枚目の履歴書に空白が多く、2枚目だけに情報が詰め込まれていると、全体の見栄えが悪く読みにくくなります。
採用担当者にとっては、読みやすさや整理された印象が重要であり、内容の伝わりやすさに直結します。
履歴書を作成する方は、2枚の情報量を均等に整え、見やすく配慮された書類に仕上げましょう。
オンラインで履歴書を提出するときの注意点【5つ】

最近では、オンラインで履歴書を提出することを求めている企業も増えています。
オンラインで提出する場合は、紙媒体のときと異なる点に注意しなければなりません。
ここからは、オンラインで履歴書を提出するときに注意するべきことを5つ紹介します。
ファイル形式はPDF
| オンラインで履歴書を提出するときは、PDF形式にしましょう。
WordやExcelのまま提出すると、フォントや文字位置がずれて読みづらくなることがあります。
一方で、PDFはどの環境でもレイアウトが崩れにくく、採用担当者が安心して確認できます。
また、PDFは、改ざん防止にも有効です。
PDF形式で履歴書を提出することで、正式な応募書類としての信頼性を高められます。
応募先に好印象を与えるためにも、履歴書はPDFに変換して提出しましょう。
ファイル名はわかりやすく
| オンラインで履歴書を提出するときは、ファイル名をわかりやすくしましょう。
「履歴書.pdf」のように一般的な名前では、採用担当者が複数の応募者の書類を管理するときに混乱を招きやすくなります。
氏名や応募職種を含めたファイル名にすることで、誰の書類か一目で判別でき、確認や整理がスムーズになります。
履歴書を作成する方は、「履歴書\_山田太郎\_営業職応募.pdf」といった形式に整え、採用担当者への配慮を示しましょう。
データ容量は軽くする
| オンラインで履歴書を提出するときは、データ容量を軽くしましょう。
容量が大きすぎると、メールに添付できなかったり、受信側の環境で開くのに時間がかかったりしてしまうことがあります。
また、採用担当者が複数の応募者の書類を管理する際に、容量の大きなファイルは扱いづらく不便を与えてしまいます。
履歴書を作成する方は、適切に画像を圧縮したり、スキャン時の解像度を調整して、500KB〜1MB程度を目安に容量を抑えましょう。
文字化け・フォント崩れを防ぐ
| オンラインで履歴書を提出するときは、文字化けやフォント崩れを防ぎましょう。
使用するパソコンやソフトによっては、相手側でフォントが正しく表示されず、文章が読みにくくなることがあります。
誤字や整合性のない書類と誤解され、評価に悪影響を与える可能性もあるため注意しなければなりません。
履歴書を作成する方は、一般的なフォントを使用したり、提出前に別のPCで確認したりすることで、文字化けやフォント崩れを防ぎましょう。
セキュリティに配慮する
| オンラインで履歴書を提出するときは、セキュリティに配慮しましょう。
履歴書には氏名や住所、連絡先などの個人情報が多く含まれています、
履歴書の情報が流出すると、なりすまし被害に遭ったり、不正な営業や勧誘を受けたりすることがあります。
不審なサイトや不明な送信先にアップロードすることは避け、安全な公式応募フォームや企業指定の方法を利用しましょう。
また、パスワード付きファイルや信頼できる送信手段を選び、安心して応募できるようにしましょう。
履歴書と職務経歴書を一緒に提出するときのポイント【5つ】

職務経歴書とは、これまでの職歴や実績、スキルを整理し、応募先企業に自分の経験や強みを具体的に伝えるための書類です。
履歴書の分量が多い場合、履歴書に記載する職歴を職務経歴書に記載することがあります。
ここからは、履歴書と職務経歴書を一緒に提出するときのポイントを5つ紹介します。

情報の整合性を保つ
| 履歴書と職務経歴書を一緒に提出するときは、情報の整合性を保つようにしましょう。
学歴や職歴、在籍期間などの内容に食い違いがあると、採用担当者に不信感を与えてしまいます。
また、小さな誤りでも「細かい確認ができない人」や「正直ではない人」という印象を与えてしまうことがあります。
正確で一貫性のある情報を提示することで、誠実さや信頼性をアピールできます。

内容の補完関係を意識する
| 履歴書と職務経歴書を一緒に提出するときは、内容の補完関係を意識しましょう。
履歴書と職務経歴書は、以下のように役割が異なります。
履歴書と職務経歴書の違い
- 履歴書:応募者の基本情報や学歴・職歴、資格などを簡潔にまとめ、プロフィールを伝える
- 職務経歴書:これまでの業務経験や成果、スキルを詳細に示し、応募先企業での貢献可能性を具体的に伝える
両者の役割を混同すると、情報が重複したり、逆に不足したりして、応募先に伝えたい強みがぼやけてしまいます。
履歴書で全体像を示し、職務経歴書で具体的な経験や成果を補足することで、説得力のある応募書類を作成しましょう。

分量とフォーマットを工夫する
| 履歴書と職務経歴書を一緒に提出するときは、分量とフォーマットを工夫しましょう。
どちらか一方が過剰に長すぎたり、短すぎたりすると、全体のバランスが崩れ、採用担当者に読みづらい印象を与えてしまいます。
また、フォーマットが統一されていないと、内容の整理が不十分に見えるため、評価に影響します。
分量や体裁を整えることで、応募書類全体がわかりやすくなるように作成しましょう。

提出順を意識する
| 履歴書と職務経歴書を一緒に提出するときは、提出順を意識しましょう。
一般的には、添え状があれば最初に、次に履歴書、最後に職務経歴書の順に重ねるのが基本です。
適切な順番で提出することで、採用担当者が自然な流れで書類を確認でき、内容を理解しやすくなります。
さらに、順序を守ることで、書類全体の印象が整うため、丁寧で配慮のある応募者として評価されやすくなります。

事前にメールなどで伝えておく
| 履歴書と職務経歴書を一緒に提出するときは、事前にメールなどでその旨を伝えておきましょう。
採用担当者に書類の到着や内容を把握してもらうことで、確認漏れや紛失のリスクを減らせます。
とくに、オンライン提出や郵送の場合、何を送ったのかを明確に伝えることで、スムーズに選考が進められます。
履歴書と職務経歴書を提出する場合は、事前に以下のように簡潔なメールで送付内容を知らせ、丁寧な印象を与えることを意識しましょう。

具体例①
件名:履歴書・職務経歴書の送付について
株式会社〇〇
人事ご担当者様
はじめまして、〇〇太郎と申します。
このたび、〇〇職への応募に際し、履歴書および職務経歴書を添付いたしました。
ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。
何か不明点や不足書類等がございましたら、お知らせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

具体例②
件名:履歴書・職務経歴書送付のご案内
株式会社〇〇
人事部ご担当者様
はじめまして、〇〇太郎と申します。
〇〇職への応募にあたり、履歴書と職務経歴書を添付いたしました。
履歴書では基本情報を、職務経歴書ではこれまでの経験・実績を詳細にまとめております。
ご確認いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

ーまとめー
伝えたいことを整理してわかりやすい履歴書を作成しよう!

今回は、転職活動において履歴書が2枚になる場合のマナーや注意点、さらに実際の対処法について解説しました。
転職活動において、履歴書が2枚になること自体は全く問題ありません。
むしろ、無理に1枚に収めようとして重要な情報を省略する方が不利になる可能性もあります。
読みやすく丁寧にまとめられた履歴書は、採用担当者に好印象を与え、転職活動を有利に進めるための大きな武器になります。
応募先の企業が定めた募集規定やマナーを守りつつ、履歴書は職務経歴書と役割を分担させ、適切に情報を整理して提出しましょう!
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まとめ
伝えたいことを整理してわかりやすい履歴書を作成しよう!

今回は、転職活動において履歴書が2枚になる場合のマナーや注意点、さらに実際の対処法について解説しました。
転職活動において、履歴書が2枚になること自体は全く問題ありません。
むしろ、無理に1枚に収めようとして重要な情報を省略する方が不利になる可能性もあります。
読みやすく丁寧にまとめられた履歴書は、採用担当者に好印象を与え、転職活動を有利に進めるための大きな武器になります。
応募先の企業が定めた募集規定やマナーを守りつつ、履歴書は職務経歴書と役割を分担させ、適切に情報を整理して提出しましょう!
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