
キャリアセンターとは、大学生の就活や進路選択を支援する学内の専門窓口です。
各大学の学生にあった支援を提供してくれます。
しかし、キャリアセンターが具体的にどのようなことをしてくれるか知らないという方も少なくないでしょう。
そこで、本記事ではキャリアセンターの活用方法を解説します。
この記事を参考に、キャリアセンターへの理解を深め、就活を有利に進めましょう。

キャリアセンターの現状

キャリアセンターとは、学生の進路選択・就活・キャリア形成を支援する専門機関です。
学生が自分に合った将来を描けるようサポートしています。
高度経済成長期に新卒採用が活発化したことにより、就職課が設置され始めました。
そして、1990年代以降、就活に対して包括的な支援を提供するようになったことなどが原因で、就職課はキャリアセンターと呼ばれ始めました。
パーソルキャリア株式会社によると、2026、2027年卒の大学生のうち、50.8%がキャリアセンターを利用したことがあるとされています。
キャリアセンターの利用目的の割合は、以下のとおりです。
目的 | 割合(%) |
履歴書や面接のアドバイス | 38.4 |
就活やインターンシップの相談 | 33.3 |
キャリアフェアや企業説明会の情報収集 | 13.6 |
業界・職種選択のサポート | 4.0 |
その他 | 10.6 |
また、キャリアセンターの利用頻度は、以下のように人によってさまざまです。
利用頻度 | 割合(%) |
毎日 | 0.5 |
週2,3回程度 | 4.0 |
週1回程度 | 10.6 |
2週間に1回程度 | 13.6 |
1ヵ月に1回程度 | 22.7 |
2,3ヵ月に1回程度 | 19.2 |
半年に1回程度 | 6.1 |
不定期 | 19.2 |
その他、未回答 | 4.0 |
その一方で、以下のような理由でキャリアセンターを利用しない学生もいます。
キャリアセンターを利用しない理由 | 割合(%) |
キャリアセンターの活用方法がわからない | 35.9 |
就活に必要な情報は入手できている | 19.8 |
就活についてキャリアセンター以外に相談先がある | 19.3 |
忙しくて利用する時間がない | 17.2 |
キャリアセンターの存在を知らない | 7.8 |
自分の予定に合わせて利用しづらい | 6.3 |
キャリアセンターのサービスに満足していない | 3.6 |
その他 | 2.6 |
キャリアセンターが提供しているサポート【6つ】

キャリアセンターの業務は、就職支援だけではありません。
学年や学部問わず、学生に向けて幅広い支援を提供しています。
ここからは、キャリアセンターが提供しているサポートの代表例を6つ紹介します。
就職・インターンシップガイダンス
キャリアセンターは、学生向けに就職・インターンシップガイダンスを実施しています。
ガイダンスでは、就活やインターンに必要な基礎知識や心構え、最新の採用動向などをわかりやすく解説しています。
また、企業の選び方やエントリーシートの書き方など、実践的な内容も多く含まれています。
学年を問わず参加できる場合が多く、早い段階からの情報収集にも役立つでしょう。
就活・インターンシップ対策
キャリアセンターは、学生の就活・インターンシップ対策を幅広く支援しています。
一例として、模擬面接やエントリーシート添削、グループディスカッション練習など、実践的な対策を受けられます。
また、個別相談も実施しており、自分の強みや志望動機の整理に役立つでしょう。
キャリアセンターの対策プログラムは、段階的に用意されているため、就活初心者でも安心して利用できます。
企業説明会
キャリアセンターは、学内で企業説明会を開催しています。
キャリアセンターが主催している企業説明会では、学生が企業の担当者から直接話を聞ける貴重な機会を提供しています。
企業説明会に参加することで、業界研究や企業理解を深められるでしょう。
また、オンライン形式で実施されることもあり、気軽に参加できます。
学内インターン
キャリアセンターは、学生が実践的な経験を積める学内インターンの機会を提供しています。
学内インターンでは、以下のような業務を経験できます。
学内インターンの具体例
- 大学の広報室や学生支援課における広報誌の制作やSNS運用
- オープンキャンパスや学内キャリアイベントの運営
- キャリアセンターでの窓口対応や資料整理
- 地元自治体や中小企業と連携した地域課題に取り組むプロジェクトへの参加
- 留学生の生活サポートや交流イベントの企画運営
また、外部インターンに比べて日程の調整がしやすく、学業との両立もしやすいでしょう。
さらに、業務を通じて自己理解を深められるため、将来のキャリア選択にも役立ちます。
企業・自治体のカリキュラム授業
キャリアセンターは、企業や自治体と連携したカリキュラム授業を実施しています。
一例として、実際の仕事や社会課題をテーマに、現場の声を直接聞ける機会を提供しています。
リアルな課題に取り組むことで、実践力やチーム力を高められるでしょう。
また、企業・自治体のカリキュラム授業は、講義形式だけでなく、グループワークや課題解決型の演習も取り入れられています。
このように、企業・自治体のカリキュラム授業は、将来の進路を考えるうえで、視野を広げる貴重な学びの場になっています。
OBOGの紹介
キャリアセンターは、希望する業界や企業で働くOBOGを紹介しています。
OBOGとの交流は、実際の仕事内容や就活体験など、生の声を聞ける貴重な機会です。
OBOGの紹介は、事前の相談や申請を通じて丁寧に対応してもらえるため、安心して利用できます。
OBOG訪問を通じて、業界理解や働くイメージを具体的に描けるようになりましょう。
キャリアセンターを活用するメリット【4つ】

キャリアセンタ―を活用すると、さまざまな恩恵を受けられます。
ここからは、キャリアセンターを活用するメリットを4つ紹介します。
各大学に特化したサポートを受けられる
キャリアセンターは、その大学の学生に合わせた特化型のサポートを提供しています。
キャリアセンターの職員は、過去の就職実績や学生の傾向、企業との関係性を熟知しているため、各学生の状況に合わせて的確なアドバイスを提供してくれるでしょう。
また、大学ごとに強みのある業界や企業とのつながりを活かした支援も受けられます。
無料で利用できる
キャリアセンターは、大学が学生の進路支援や就活のサポートを目的に運営費を負担しています。
そのため、在学している学生であれば、キャリアセンターを利用するのに料金はかかりません。
とくに、就活期間中は、以下のような費用が発生するため、経済的な負担を気にせず活用できることは大きな魅力といえるでしょう。
就活期間中に発生する費用
- 交通費
- スーツ・靴・バッグなどの購入費
- 証明写真の費用
- 書類印刷・郵送費
- オンライン面接の通信費
また、キャリアセンターは大学内にあるため、授業の合間やアルバイトの前など、スキマ時間にも活用できます。
学校推薦求人などを紹介してくれることがある
キャリアセンターは、学生からだけではなく、企業から新卒採用などに関する相談を受けることがあります。
大学と企業の間に信頼関係が築かれていると、特定の大学のみに公開している求人情報を紹介してくれることがあります。
このような学校推薦求人では、選考の一部が免除される場合もあり、活用すると就活を有利に進められるでしょう。
外部との繋がりをつくれる
キャリアセンターは、学生が外部とのつながりを築ける機会を提供しています。
一例として、企業や自治体、卒業生とのネットワークを活かし、交流イベントや説明会を企画しています。
学内にいながら社会人と直接話せる機会が得られることは、就活に有益であるといえるでしょう。
また、インターンシップやOBOG訪問を通じて、実社会との接点を自然に広げられます。
このように、キャリアセンターは、外部との関係づくりを支援することで学生の視野や選択肢を広げています。
キャリアセンターを活用するデメリット【5つ】

キャリアセンターを活用することは、いいことばかりではありません。
ここからは、キャリアセンターを活用するデメリットを5つ紹介します。
自分で積極的に動かないと成果が出にくい
キャリアセンターは、学生の主体的な行動を前提に支援を提供しています。
ポスターや大学の公式サイトなどで広報していますが、就活について相談したり、キャリアセンターが主催しているイベントへ参加するためには、学生自らが行動しなければなりません。
積極的にアドバイスしてくれる就職エージェントなどとは異なり、待っているだけでは有益な情報も得にくく、成果につながりにくくなります。
扱っている企業情報の数が多くない
キャリアセンターは、学生に向けた企業情報を提供しています。
しかし、キャリアセンターが扱っている企業情報は、大学との関係性がある企業や、求人依頼を直接出している企業が中心になるため、情報の幅が狭くなることがあります。
とくに、ベンチャー企業や外資系などは、独自に採用活動を進めていることが多く、キャリアセンターに情報がないことも珍しくありません。
担当者との相性に差がある
キャリアセンターの相談員には、それぞれ異なる経歴や得意分野があり、アドバイスのスタイルにも個性が表れます。
学生の性格や希望進路との相性によっては、相談の満足度が左右されることも少なくありません。
一般的なキャリアセンターには複数の職員が在籍しているため、職員との相性がよくないと感じた場合は他のスタッフに相談を切り替えましょう。
利用者が多いと予約が取りづらい
キャリアセンターで個別キャリア相談や模擬面接などを受ける場合は、利用前に予約しなければなりません。
キャリアセンターは、多くの学生が利用するため、利用状況によっては予約できないことがあります。
とくに、以下のような時期は予約が取りにくい傾向があります。
キャリアセンターの予約が取りづらくなる時期
- 6〜8月(サマーインターンシップの応募が活発になる)
- 12~4月(ウィンターインターンシップの応募や就活が活発になる)
キャリアセンターを利用するときは、スケジュールを管理しながら、効率的に活用しましょう。
支援の範囲が限られている
キャリアセンターは、幅広いサポートを提供しています。
しかし、キャリアセンターが提供している支援には一定の範囲があります。
一例として、総合大学には、文理問わず幅広い学生が在籍しているため、個々のニッチな進路や特殊な業界には対応しきれないこともあります。
とくに、海外進学や起業、芸術系の専門職などは、専門的な知識やネットワークが不足していることが少なくありません。
各学部にキャリアセンターを設けている大学も存在しますが、特定の分野を目指す場合は、学外の機関や専門家のサポートも併用しましょう。
キャリアセンターと併用できる就職支援サービスをお探しの方は、こちらのサービスもご検討ください。
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キャリアセンターを有効活用するポイント【5つ】

キャリアセンタ―の存在自体は認知していたとしても、どのように活用すればいいかわからないという方も少なくないでしょう。
そこで、ここからはキャリアセンターを有効活用するポイントを5つ紹介します。
目標を明確にする
| キャリアセンターを活用するためには、事前に目標を考えておきましょう。
キャリアセンターを利用する目標として、以下のようなことが考えられます。
キャリアセンターを利用するうえでの目標の具体例
- キャリア相談を通じて自分に向いている職種や業界を把握する
- 模擬面接を受けて緊張せずに自己PRが言えるようになる
- 相談員と一緒に自分専用の就活のスケジュールを考える
- キャリア相談で企業研究の視点を学び志望理由を論理的に書けるようにする
- 学校推薦やキャリアセンター独自の求人へのエントリーを検討する
目標を明確にすることで、自分が何をすべきかがわかるため、効率的に動けるようになります。
とくに、就活期間は就活準備などにより忙しくなるだけでなく、キャリアセンターの予約も取りづらくなるため、限られた機会で最大限の成果を得られるようになりましょう。
早めに利用し始める
| キャリアセンターを活用するためには、できるだけ早めに利用し始めましょう。
各大学に在籍している学生であれば、誰でもキャリアセンターを利用できます。
早期から相談やセミナーに参加することで、自己分析や業界研究に十分な時間を確保できるでしょう。
また、就活が本格化すると予約が取りづらくなるため、早めの行動がスムーズな利用につながります。
このように、早い段階から計画的に動くことが、納得のいく進路選択のカギになります。
積極的に利用する
| キャリアセンターを活用するためには、積極的に利用しましょう。
キャリアセンターは、学生に対して丁寧に接してくれるものの、自らアプローチしてくれるわけではありません。
受け身では情報や支援が十分に得られず、効果が薄れてしまう恐れがあります。
自分から質問したり、相談したりすることで、早い時期から就活における不安や疑問を解消しましょう。
また、多様なサービスを経験することで、より具体的な対策や自己理解が深まります。
とくに、1,2年生からキャリアセンターが主催しているイベントに参加すると、就活に向けて在籍中の活動を変えられます。
積極的に動くことで、キャリア形成の幅を広げ、就活を成功させましょう。
自分でも企業研究や業界分析を進める
| キャリアセンターを活用するためには、自分でも企業研究や業界分析を進めましょう。
キャリアセンターでは、基礎的な情報やサポートを受けられます。
しかし、以下のような情報は自分で収集しなければなりません。
キャリアセンターでは得られないことが多い業界・企業情報の具体例
- ベンチャー・スタートアップ企業の最新情報
- フリーランスや起業など、就職しない進路の支援情報
- 企業の内情(職場の雰囲気・離職率・残業時間など)
- 海外就職・海外インターンの詳細情報
- 特定の専門職・業界の情報(芸能、スポーツ、ゲームクリエイターなど)
- SNSや限定イベントでしか公開されない企業情報
自ら企業研究や業界分析を進めることで、面接時に具体的な質問や志望動機を伝えやすくなり、選考での評価が高まります。
また、多角的な視点で企業を理解できるため、ミスマッチを防げます。
複数の就職支援サービスを併用する
| キャリアセンターを活用するためには、複数の就職支援サービスを併用しましょう。
キャリアセンターと併用すべき外部の就職支援サービスには、以下のようなものがあります。
キャリアセンターと併用すべき就職支援サービスの具体例
- 就職情報サイト
- 就職エージェント
- OBOG訪問・企業情報口コミサイト
- SNS
キャリアセンターだけではカバーしきれない部分を他の就職支援サービスで補うことで、自信を持って就活に臨めるようになります。
また、多角的な視点から自分を見つめ直す機会が増え、自己理解も深まるでしょう。

ーまとめー
キャリアセンターを有効活用して就活を成功させよう!

今回は、キャリアセンターの活用方法を解説しました。
近年は、オンラインで完結する就活支援サービスが増えています。
そのため、キャリアセンターを利用する人が減少しています。
しかし、キャリアセンターは、OBOGの情報や独自ルートの求人情報など、就活に役立つ情報を扱っているため、利用しない理由はないでしょう!
長期休みでも営業しているキャリアセンターもあるので、ぜひ利用してみてください!
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まとめ
キャリアセンターを有効活用して就活を成功させよう!

今回は、キャリアセンターの活用方法を解説しました。
近年は、オンラインで完結する就活支援サービスが増えています。
そのため、キャリアセンターを利用する人が減少しています。
しかし、キャリアセンターは、OBOGの情報や独自ルートの求人情報など、就活に役立つ情報を扱っているため、利用しない理由はないでしょう!
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